アートメイクするクリニックの選び方

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

アートメイクするクリニックの選び方

落ちないメイクともいわれるアートメイク。とても魅力的ですが、アートメイクは一度入れると簡単に消すことができないため、クリニック選びは慎重におこなわなくてはなりません。
そこで今回は、アートメイクを入れる際に重要なクリニックの選び方について解説します。価格やデザイン・技術のほかにもチェックすべきポイントがいくつかあるので、クリニック選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

アートメイクの施術は必ず医師のいる医療機関で!

アートメイクは、医療行為です。無資格のサロンなどで施術を受けると健康被害が生じるおそれがあるので、注意しましょう。

アートメイクは医療行為!医療機関以外での施術は違法です

アートメイクは皮膚の浅い部分に色素を入れる施術ですが、人体に対するリスクが高いため医療行為とされています。そのため、公的に届出をしている医療機関にて医師または医師の指示を受けた看護師以外の施術は違法になります。
アートメイクをおこなっているサロンもありますが、有資格者が施術を担当しているとは限りません。リスクを避けるためにも、必ず医師のいるクリニックで施術を受けるようにしましょう。

サロンでのアートメイクはこんなに危険

国民生活センターによると、アートメイクによる健康被害は2006年からの5年間で121件寄せられており、その95%が無資格者の施術で生じているとのことです。
実際の健康被害としては、
・眉のアートメイク後、施術部位が化膿して顔がはれてしまった。
・アイラインのアートメイクで角膜にキズがつき、視野がくもってしまった。
・消毒が不十分で、施術部位に痛みと腫れが生じた。
といった事例が報告されています。

このような健康被害が起きた場合、医師のいないサロンでは充分な対応ができず、症状が悪化するおそれがあります。
アートメイクの施術を検討する際には、サロンは除外し、医師のいるクリニックのみを候補として検討するようにしましょう。

クリニック選びのポイント

ここからは、アートメイクを受ける際のクリニック選びのポイントを、項目をあげて解説します。

担当医師が途中で変更にならない医療機関がベスト

クリニックには必ず医師がいますが、非常勤の医師が多いと担当医師が毎回変わる可能性があります。できれば、院長など常勤の医師がカウンセリングからアフターケアまで診てくれる医療機関を選ぶようにしましょう。

施術者は医師または看護師であること

くり返しになりますが、アートメイクは医療行為です。特に「顔」という大切な部分をあつかうので、神経や血管の走り方まで熟知している専門家による施術でなくてはなりません。施術者が医師または看護師であることは必須条件なので、しっかりチェックしましょう。

きちんと衛生管理されているか

アートメイクに使用する針などは使い捨ての場合が多いですが、色素や機材が汚染されていると感染症を引き起こす可能性があります。肌に直接ふれる物だけではなく、使い捨てできないマシン本体や器具を置くトレイなどの滅菌状況も確認しましょう。
アートメイクは施術者と非施術者の距離が近いので、施術者のマスク着用は必須です。また唇や目など粘膜部分にさわることもあるので、手指消毒も不可欠です。
確認しづらい部分ですが、感染予防には細心の注意が必要です。衛生管理については、各クリニックの公式サイトに掲載されていることも多いので、事前にチェックしておくことをおすすめします。

施術者の技術やセンスもチェック!

アートメイクでは、施術者の技術やセンスも大切です。研修体制や症例数をチェックするだけではなく、実際の施術例のビフォー・アフター写真も確認しましょう。インターネット上の口コミや評判で、自分の好みに合うクリニックを探すのも有効です。
また、クリニックのスタッフ同士で施術をしているケースも多いので、施術担当者が実際にアートメイクを施したスタッフの仕上がりを見せてもらうのも参考になります。

ていねいなカウンセリングをしてくれるかどうか

施術を受ける方に似合うデザインを、親身になって考えてくれるクリニックを選びましょう。カウンセリングでは、クリニックの雰囲気だけではなくスタッフの対応も知ることができます。相談しやすく、趣味嗜好が合うクリニックを選ぶと失敗が少なくなります。
ただし、良いことだけをアピールするクリニックはおすすめできません。メリットだけではなく、デメリットやアフターケアについてもしっかり説明してくれるクリニックで施術を受けるようにしましょう。

通いやすさや予約の取りやすさも重要

アートメイクは、仕上がりまでに2~3回通うことが多いです。また、1~2年に1回程度メンテナンスを受けるのが望ましいとされています。このようなことから、通いやすく予約が取りやすいクリニックを選ぶことも大切です。

費用が安すぎたり高すぎたりしないか

ほかのクリニックと比べて施術費用が極端に安い場合、施術者が有資格者ではない可能性があるので注意が必要です。
一方で、施術費用のほかにオプション料金が必要な場合もあるので気をつけましょう。費用の見積もりを取る際は、施術1回あたりではなく、アートメイク終了までにかかる総額を算出してもらうことをおすすめします。
クリニックによっては、アフターフォロー料金(2~3年後の再施術)が設定されていることもあるので、こちらもチェックしましょう。

安全性だけではない!クリニックでアートメイクを受けるメリット

クリニックでアートメイクを受けるメリットは、衛生面や安全面だけではありません。ほかにもさまざまなメリットがあります。

麻酔を使えるのは医療機関だけ!

アートメイク施術をする際には、針などを皮膚に挿入するので多少の痛みは避けられません。しかし、医師のいるクリニックであれば、麻酔を使って痛みをやわらげることができます。
麻酔には、クリームタイプ・シールタイプ・注射タイプなどさまざまな種類があるので、施術を希望するクリニックがどのようなタイプを扱っているか確認しておきましょう。

医療機関で施術を受ければ万が一の副作用にも対応可

万が一、施術後に「腫れや痛みがなかなか引かない」「使用した色素でアレルギーが出てしまった」といった副作用が生じた場合であっても、クリニックであれば医師によるアフターフォローを受けることができます。
施術をおこなったクリニックであれば、施術内容や使用した色素の成分までわかっているので、適切な対応が期待できます。また、副作用を未然に防ぐために、あらかじめ薬を処方してもらうこともできます。

ほかの施術との併用でより良い効果が期待できる

アートメイクの施術後に、ボツリヌストキシン注射やヒアルロン酸注入を予定している方は、その内容もあわせて相談しましょう。ほかの施術の影響も加味してアートメイクの仕上がりをデザインできるのは、美容クリニックの強みでもあります。
医療脱毛を行なっているクリニックであれば、眉デザインに不要な部分を脱毛することも可能です。

【まとめ】アートメイクするクリニックの選び方

アートメイクは医療行為なので、医師のいるクリニックで施術を受けましょう。価格やデザインも大切ですが、「通いやすさや予約の取りやすさ」「カウンセリング時の対応」、そして「衛生管理の方法」も重要なチェックポイントです。健康被害を防ぐためにも、信頼のおけるクリニックでアートメイクの施術を受けるようにしましょう。