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アートメイク施術後の経過とかさぶたができた時の対処法

アートメイク施術後の経過とかさぶたができた時の対処法

眉毛やアイライン、リップラインを理想の美しい状態に保つことができるアートメイク。アートメイクはメイクにかける時間も短縮できて、特に忙しい女性から支持を得ています。しかし、アートメイクは皮膚を傷つけ色素を注入するという医療行為です。アートメイクを実際受けると、肌の状態はどのように変化するのでしょうか。
アートメイクを施術した後の経過や皮膚が回復する過程でできるかさぶたの対処法についてご紹介します。

アートメイクをすると肌はどうなる?施術後の経過と注意点

アートメイクをした皮膚は細かい傷ができており、非常にデリケートな状態です。アートメイクを受けた当日から1か月の期間で皮膚がどのような状態に変化していくのか、またその期間における注意点もご紹介します。アートメイクの施術後、皮膚がどのような経過をたどるかを知ることで、慌てず対処できるようになるでしょう。

施術当日の経過と注意点

アートメイクを施術したばかりの皮膚は傷口と同じような状態です。
むやみに触らないようにしましょう。雑菌などが入りやすい状態ですので、渡された軟膏やワセリンをしっかり塗ることが大切です。
まれに、紫外線が当たると施術箇所にアレルギー反応が出てしまう恐れがあります。また、紫外線は色素の退色を促してしまう作用もあるので、紫外線から肌を守るために帽子やサングラス、日傘を準備したうえで施術を受けるとよいでしょう。
施術当日から洗顔や入浴はできますが、できれば避けたほうがいいでしょう。施術箇所に汗や水がつくと水分と一緒に色素が流れてしまったり、雑菌が付着したりする恐れがあります。また、入浴によって身体の血流が増し、腫れや炎症、かゆみが強くでてしまうこともあります。施術当日は施術箇所を刺激せず、安静に過ごしましょう。

施術後1週間の経過と注意点

施術後1週間経過した施術部位の状態は、皮膚が少しずつ回復し注入した色素が定着しはじめる期間です。
この期間は、色素の定着や仕上がりを左右する大切な期間でもあるため、引き続き安静に過ごすようにしましょう。腫れや赤みが徐々に消え、少しずつ普段の生活に戻れるようになりますが、入浴や運動など身体の代謝を上げてしまう行動は控えたほうがいいでしょう。新陳代謝が上がると色素が体外に排出されやすくなってしまいます。
施術箇所はまだまだデリケートな状態ですので、汗や水分、ほこりなどが付着しないよう気をつけて生活する必要があります。これらの外的刺激から皮膚を守るためにも、クリニックから処方されたワセリンなどをこまめに塗りましょう。ワセリンは精製された高純度の油ですので、皮膚に薄い膜を作り、水などから皮膚を守る役割があります。

施術後1か月の経過と注意点

施術後1か月が経過すると、皮膚も回復し色素も馴染んできます。2回目の施術を受けても問題ない時期でもあるので、次の施術に向けてしっかり睡眠をとり体調を整えておきましょう。
身体の免疫力を高めておくことは、施術後のトラブルや皮膚の回復を早めることにつながります。特にリップのアートメイクの施術後には、口唇ヘルペスを発症してしまう場合があります。口唇ヘルペスは、身体の免疫力が落ちている状態で施術という刺激を受けたことで、体内に潜んでいたヘルペスが発症し、口の周辺に水ぶくれやかゆみとして生じるものです。
施術後、思わぬトラブルに悩まされないよう、2回目の施術に向けて引き続き生活を整えましょう。

アートメイクをする場所によって施術経過や注意点も違う!

アートメイクを受けた後の一般的な経過をご紹介しましたが、アートメイクを受ける場所によって施術後の経過は異なります。施術後のトラブルや注意すべき点も異なるので、受けたいアートメイクにはどのような注意点があるのか、事前にチェックしておきましょう。

眉アートメイクの施術後の経過と注意点

眉のアートメイクでも腫れや痛みが生じます。しかし、眉毛で施術箇所が隠れているので腫れや赤みが比較的目立たないため、周囲の人に気づかれにくいでしょう。
しかし、施術間もない時期は、通常よりも眉毛が濃くみえます。少し違和感を感じるかもしれませんが、皮膚の回復とともに、色素も馴染んでナチュラルな仕上がりになっていくので心配ありません。色味が気になる方もいるかもしれませんが、こすったりかいたりしないように気をつけましょう。

アイラインアートメイクの施術後の経過と注意点

アイラインのアートメイクの場合、薄い皮膚に施術をするため腫れやすい傾向にあります。そのため、施術直後は泣いた後のように目が腫れることがあります。
腫れやかゆみがある時は、施術箇所を保冷剤などで冷やすことで抑えることができますので、試してみてください。また、水分を摂りすぎると顔がむくみ、腫れやすくなるので控えましょう。施術箇所を触ったりかいたりせず安静に過ごすことで、色ムラのない美しいアイラインを実現することができます。
アイラインのアートメイクをした際、コンタクトレンズの装着は4日から1週間ほどは控えてください。眼球の負担になるうえ、コンタクトレンズの装着時にまぶたを手で動かすことにより施術箇所を刺激したり雑菌が入りやすくなってしまいます。
つけまつげやまつ毛エクステの装着は、施術後2週間程度は控えたほうがいいでしょう。皮膚が完全に回復する前に装着すると、目に見えない傷口から雑菌が入り込み、炎症や感染症を引き起こす恐れがあります。また、2回目、3回目と次の施術も続くため、すべての施術が終わって完全に皮膚が回復してから装着するようにしましょう。

リップアートメイクの施術後の経過と注意点

リップはアイラインよりもさらに薄い皮膚に施術をするため、腫れと赤みがあらわれやすい場所です。
また、個人差はありますが唇が腫れて厚みを増したり、唇の色素がより濃くなったりする場合があります。気になる場合は、マスクで覆って過ごすと外部からの刺激から唇を守ることができます。
施術間もない時期には、刺激の強いスパイシーな食べ物や熱い飲み物など唇の刺激になる飲食物は控えましょう。また、大きく口を開けるなど口を動かすと乾燥しがちな唇にひび割れが生じて出血しやすくなります。出血すると色ムラの原因にもなるので静かに過ごすようにすることが大切です。

かさぶたができたらどうする?正しい対処法

アートメイクの施術をすると、皮膚が回復する過程でかさぶたができます。このかさぶたにどう対処するかによって、アートメイクの仕上がりに影響が出てくることがあります。満足のいくアートメイクにするために、かさぶたをしっかり攻略して皮膚の回復を図りましょう。

かさぶたは触らない、かかない

かさぶたができると、どうしても気になってしまいますね。このかさぶたは、死んでしまった細胞組織が乾燥によって固まってできた塊です。かさぶたを触ったり、かいたりすると手に付着している雑菌が侵入しやすくなるので、できるだけ我慢しましょう。

無理にはがさない

かさぶたを無理に剥がすと、かさぶたと密着していた表皮もとれてしまいそこから出血してしまいます。出血し、新たな傷ができると施術箇所の回復が遅れてしまい、色素の定着が悪くなり、仕上がりの色にムラができてしまいます。かさぶたは無理に剥がさなくても自然に剥がれ落ちるものなので、刺激を与えず気長に待ちましょう。

保湿をする

かさぶたは皮膚の乾燥によってできやすくなります。しっかり皮膚がうるおっていれば、かさぶたにならずに回復も早くなります。かさぶたができると傷が治りやすいと思われがちですが、乾燥によってできるかさぶたは皮膚の回復の邪魔をします。
できれば、かさぶたができないよう、施術箇所に軟膏やワセリンをしっかり塗ることで皮膚の乾燥を防ぎ、かさぶたができないようにしましょう。

【まとめ】皮膚の回復を促してきれいなアートメイクを手に入れよう

アートメイクは皮膚に傷をつけて色素を注入していくため、どうしても皮膚の回復に時間がかかります。しかし、注入した色素は皮膚の回復とともにしっかり皮膚内部に定着していきます。
皮膚が回復していく過程で起こる様々な症状は、アートメイクを施す場所によっても異なります。施術後の経過と皮膚が回復する過程で起こる症状や注意するポイントを把握することは、アートメイクをより美しく仕上げる大きな要因でもあります。安静に過ごし皮膚の回復を促すことで、仕上がりの美しいアートメイクを手に入れましょう。

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

更新日:
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