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アートメイク施術の回数が2〜3回必要な理由とは

アートメイク施術の回数が2〜3回必要な理由とは

アートメイクの施術は1回で完了させるのではなく、2~3回と行う必要があるのをご存知ですか?
アートメイクをより美しく長持ちさせるためには1度で終わらせるのではなく、回数を重ねて施術を受けたほうがよいのです。では、なぜ2~3回施術が必要なのでしょうか。アートメイクの施術の特性や身体の機能などからその理由をご紹介します。

理想のデザインを実現しやすいため

アートメイクは1回の施術で色素を入れてしまうよりも徐々に入れたほうが、より美しくナチュラルなデザインを実現できます。
例えば眉毛のアートメイクの場合、一度に太く濃いラインを入れてしまうとどうなってしまうでしょうか。太いラインを細くしたくても、ラインを除去する別の施術を受けない限り、描いたラインは消せません。また、色素も濃く入っていると色は長持ちしますが、ナチュラルさに欠けた不自然なラインになってしまいます。反対に、ナチュラルさを出すために色素を薄くしてしまうと、退色も早く満足のいく仕上がりからは遠くなってしまうでしょう。
アートメイクの色素は薄くなることはあっても消えません。そのため、徐々にラインを太くする、濃くするなどの微調整をしながら回数を分けて施術したほうが、より理想のデザインに近づけることができるのです。
唇のアートメイクでオーバーリップにしたい場合はどうでしょう。
唇はもともと赤みを帯びた色ですが、オーバーリップにする場合は唇の周りの皮膚にも色素を入れて唇を大きく描いていきます。少しずつ唇の範囲を広げるように描いていくので、施術の回数を重ねることになります。
また、唇と周りの皮膚には色の違いがあるため、アートメイクで入れた色素の発色に差が生まれてしまうことがあります。そのため、少しずつオーバーにしていく過程で、唇と周辺の皮膚との発色の違いを修正しながら施術する必要があるのです。

複数回に分けて色素を入れると定着するから

アートメイクで入れた色素は、1回の施術ではなかなか定着しません。だからといって複数回施術を受ければ色素が定着するかといえば、必ずしもそうではありません。
施術後の皮膚は細かい傷がたくさん入っているので、回復する前に施術を行うと色素が定着しないのです。そのため、傷がしっかり回復してから施術で再度色素を入れると、色素が皮膚に留まりやすくなります。
初回の施術から1か月程度を目安として、次の施術ができる状態になります。しかし、皮膚の回復力も人によって異なるので、施術箇所の状態をしっかり見極めたうえで2回目以降の施術を受けるようにしましょう。施術の間隔をしっかり開けることで、効果的に色素を定着させることができます。

身体の外に色素が排出されるから

アートメイクの施術が2~3回必要となる理由のひとつが、身体の外への色素の排出です。では、色素はなぜ体外に排出されてしまうのでしょうか。その理由を詳しくご紹介します。その理由がわかれば、対策をすることもできます。

施術後1週間は色素が排出されやすい

施術後の皮膚は非常にデリケートな状態になっており、いわば傷口と同じです。皮膚に細かい傷がいくつもあり不安定な状態であるので、施術後1週間は色素が排出されやすい期間となります。
施術後は赤みが出てかゆみを感じることもありますが、できるだけ触ったりかいたりしないようにすることが大切です。どうしても気になる時は、保冷剤などで施術箇所を冷やすとかゆみや腫れがひきやすいでしょう。
かさぶたができた場合も必要以上に触らず自然にはがれるのを待ちます。できるだけ施術箇所に刺激を与えず安静に過ごすことができれば色素の排出を抑えられるので、2回以降の施術による仕上がりが格段によくなるでしょう。

異物を追い出そうとする身体の機能が働く

人間の身体は必要なもので構成されています。そのため、身体に存在していなかったものが体内に侵入すると、それを排除しようと身体が反応します。アートメイクによって体内に入った色素は異物として認識されるので、排出しようと身体が働きかけるのです。
このような人間の機能によって色素は少しずつ排出されていきます。定期的に施術を受けることで色素を補うことができ、アートメイクをきれいな状態に保つことができます。

新陳代謝によって色素が抜ける

新陳代謝とよばれる古い細胞が剥がれ落ち、新しい細胞に入れ替わるという皮膚のサイクルによって、アートメイクによる色素は古い皮膚とともに少しずつ排出されていきます。そのため、新陳代謝が活発であればあるほど、色素は薄くなるといえます。
新陳代謝は血流が良くなると活発になります。そのため、サウナや激しい運動など汗をかく行動は血流を良くするので、色素を保つうえではあまりおすすめできません。しかし、肌のツヤや髪の輝き、健康を維持するうえで大切なのが新陳代謝でもあるので、適度に取り入れて過ごしましょう。

刺激を与えると退色を促してしまう

施術箇所をかいたり触れたりして刺激を与えると、色素が薄くなりやすいので気をつけましょう。刺激を加えると新陳代謝が活発になるので、ターンオーバーが早まり皮膚とともに色素が体外に排出されてしまうのです。
ピーリングも新陳代謝を早める行為です。ピーリングによって古い角質が取り除かれ、新しい皮膚が生まれやすくなります。古い皮膚とともに色素も排出されやすくなり、結果としてアートメイクも薄くなってしまうのです。施術箇所はできるだけ刺激を与えないように注意しましょう。

変色する場合があるから

アートメイクの色素が薄くなってくると、変色したように見える場合があります。
アートメイクで使用される色素が変色するというよりは、皮膚の中に蓄積していた色素が少なくなってくると、青や赤などの色素がより目立つようになり変色したようにみえることがあるのです。
黒は比較的変色しづらい色ですが、青みがかった色に変色してみえることがあります。また、眉に使われることが多くなっているブラウンの場合、赤やオレンジに変色してしまうことがあります。これは、ブラウンに含まれている赤やオレンジなどの色素が他の色素より皮膚に多く残ったために起こります。
変色は必ず起こることではありません。入れた色素が薄くなるだけで変色しない方もいます。色素が薄くなっても期間を開けて2~3回施術すれば、アートメイクの色を美しい状態に保ちやすくなります。
また、変色がある場合でも、皮膚に残っている色を補色する色を2回目以降の施術で足すことで、その人に合った理想の色味にすることもできます。2回目以降の施術で色を修正することができるので安心ですね。

【まとめ】皮膚の回復を待ってから2回目以降の施術を受けよう

希望とするデザインや色味を実現するためには、アートメイクの施術を2~3回と複数回受けることが大切です。
施術ごとに少しずつ色を入れることは、ナチュラルな仕上がりや満足度につながります。また、アートメイクによる色素は徐々に体外に排出されるため、1回の施術で終わらせるのではなく、皮膚の回復をみながら施術を重ねることで色を定着させる必要もあります。
複数回施術を受けることで、理想のデザインを長く保てるよう修正をしながら仕上げてもらいましょう。

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

更新日:
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