肌タイプに合わせた美容オイルで効果的なスキンケア

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

肌タイプに合わせた美容オイルで効果的なスキンケア

うるおいをキープして、艶やかでしっとりとした肌に仕上げてくれる美容オイル。
「美容オイルはお肌によさそう!」とは思うものの、自分の肌に合っているのか、どう使えばいいのか疑問が多くてなかなか手が出ない方もいることでしょう。しかし、美容オイルは普段のスキンケアに加えるだけで、カサつくお肌にリッチなうるおいをプラスしてくれる優秀なアイテムです。
今回は、美容オイルの種類や基本的な使い方、肌タイプに合った美容オイルのスキンケア方法をご紹介します。

美容オイルとは?その種類と基本的な使い方

美容オイルはほとんどが油分でできています。そのため、皮膚の表面に薄い膜を張ってお肌の水分の蒸発を防いでくれるため、肌の水分量を保持する働きがあります。また、肌の細胞との親和性が高いため、肌を柔らかくなめらかにすることができ、しっとりした質感に変えてくれるのです。
お肌にたくさんのメリットを与えてくれる美容オイルは、種類が豊富でその効果も多岐にわたります。美容オイルの種類や基本的な使い方をチェックしておきましょう。

美容オイルの種類

美容オイルは、大きく分けて3つに分類できます。
石油由来のオイル、動物由来のオイル、植物由来のオイルの3つです。これらのオイルの原料や特長をそれぞれみてみましょう。

【石油由来のオイル】
ミネラルオイル、または鉱物油と呼ばれ、石油を精製し不純物を取り除いて作られたオイルです。
石油と聞いて肌に悪そうなイメージを持つかもしれませんが、石油自体が自然に作り出されたもの。それを精製し不純物を取り除いて作られているため、炭素と水素のみで構成されたナチュラルなオイルともいえます。
肌の表面に強力な膜を張ることができるので、水分の蒸発はもちろん、外部刺激から肌を守るのに優れたオイルです。肌への刺激が少なく安全性が高いため、安心して使うことができます。
クリニックなどで処方されるワセリンも、石油由来のオイルです。ミネラルオイルそのものに栄養はないため、美容効果のある成分が配合されたものが美容オイルとして販売されています。

【動物由来のオイル】
動物の脂肪から作られたオイルです。人間の皮脂に近い性質を持っているため、お肌になじみやすく浸透性が高いうえ、保湿力に優れたオイルです。また、栄養素も豊富に含んでおり、酸化しにくいのも特長です。
しかし、動物特有のニオイがある場合が多く、温度によっては固まりやすいというデメリットがあります。馬から作られた馬油、深海魚から作られたスクワランなどが代表的な動物由来のオイルです。

【植物由来のオイル】
植物の種子や果実から抽出したオイルです。天然の豊富な栄養素を含み、お肌への浸透性が高いオイルです。
植物から作られた天然のオイルは、お肌の細胞間脂質とよばれる細胞と細胞の間を埋めている脂質との相性が良いので、細胞どうしの隙間を埋めてうるおいで満たしやすくしてくれます。さらっとした使い心地の良いものが多く、人工的でない自然な香りを楽しむこともできます。
アーモンドオイルやココナッツオイル、オリーブオイル、アルガンオイル、モリンガオイル、アボカドオイル、ツバキオイル、ローズヒップオイルなど種類も豊富でその特性や注意点も異なります。
例えば、朝のスキンケアに使う場合はグレープシードオイル、亜麻仁油(アマニ油)の使用は避けましょう。日中にこれらのオイルを塗布するとシミやくすみの原因となってしまうので、夜のスキンケアに取り入れることをおすすめします。

美容オイルの基本的な使い方

美容オイルは用途が広く、さまざまな使い方ができる美容アイテムです。使い方によって美容オイルの効果が異なるため、どんな目的で使うのか明確にすることで存分に特性を活かすことができます。
また、肌タイプやお肌の状態に合わせて使い方を変えると、お肌が必要としていることを補うことができるでしょう。では、基本的な使い方をご紹介します。

【ブースターとして】
洗顔後、化粧水をつける前のお肌に美容オイルを手で押さえるように塗ります。この使い方だと、オイルが次に使う化粧水をはじいてしまうのではないかと思われるかもしれませんが、その逆です。乾燥によってお肌が硬くごわついている場合、美容オイルを塗ると細胞と細胞の間が適度な油分で埋まり、お肌が柔らかくなるので水分が浸透しやすくなるのです。
このように化粧水の前に使うことで、美容オイルはブースターの役割を果たしてくれます。ブースターとして使う場合、美容オイルは浸透性を高める特性を活かすことができます。
洗顔後の適度に水分が残っているお肌に美容オイルを1~2滴ほど薄く伸ばします。このとき、水分がお顔の表面に残っていることがポイントとなるので、タオルで水分を完全に拭いてしまわないようにしましょう。

【化粧水の後に】
化粧水を塗った後、少し水分がある状態のお肌に美容オイルを押さえるように薄く伸ばします。化粧水の後に塗ることで、油分がお肌の表面に膜を張り水分の蒸発を防いでくれるので、水分と油分のバランスを整えることができます。
その後、通常通り、美容液や乳液、クリームなどでケアします。
乳液やクリームが苦手な方は、美容オイルをその代わりとして使ってもいいでしょう。オイルがお肌の水分を保持してくれるので、うるおいをキープすることができます。

【スキンケアの仕上げに】
乳液やクリームでスキンケアを終えた後に、美容オイルを1~3滴ほど押さえるように薄く塗ります。こうすることで、化粧水や乳液などの成分をお肌に閉じ込め蒸発を防ぐことができます。
香りのよい美容オイルの場合、最後に塗ることでより一層香りが引き立ちリラックス効果も得やすくなります。

【マッサージオイルとして】
1週間に1回の自分へのご褒美として、美容オイルでマッサージをしてみましょう。
500円玉大くらいのたっぷりとしたオイルを手にとり、手のひらで少し温めてからお顔の内側から外側に向かって押し広げながらマッサージしていきます。お肌に摩擦が起きないようにオイルをたっぷりと使うのがポイントです。もし滑りが悪くなってきたらオイルを追加しましょう。
マッサージを終えたら、蒸しタオルでお顔全体を覆い30秒ほど温めることで美容オイルの成分をより浸透させることができます。リラックス効果も高いので、睡眠前のスペシャルケアとしておすすめです。
美容オイルでマッサージをすることで毛穴の汚れが浮き出やすくなり、お顔のトーンをアップさせることができます。また、マッサージはリンパの流れをよくし老廃物が排出されやすくなるので、むくみが解消し栄養が運ばれやすい状態になります。

タイプ別!お肌に合った美容オイルのスキンケア

お肌のタイプによって、適した美容オイルも異なります。美容オイルの種類によって得られる効果にも違いがあるので、ご自分の肌質に合った美容オイルをチョイスすることが大切です。
また、効果的な使い方をすることでトラブルのない艶やかなお肌をキープすることができます。お肌のタイプ別におすすめの美容オイルとスキンケアの方法をチェックしていきましょう。

乾燥肌

水分量も皮脂量も少なく、乾燥しがちなお肌はダメージを受けやすいデリケートな状態です。お肌が乾燥していると水分は浸透しにくいので、ブースターとして美容オイルを使ってみましょう。
洗顔のあと1~3滴ほどお顔全体に薄くのばしてから化粧水を染み込ませます。さらに乳液などのスキンケアを終えたら、仕上げとして美容オイルを薄く伸ばします。また、定期的にオイルマッサージを取り入れると乾燥しにくい健やかなお肌をキープできるようになるでしょう。
メイクの際、化粧下地やリキッドファンデーションをお使いなら、美容オイルを手のひらに1滴たらし混ぜ合わせてから塗ると、化粧もちがよくなります。
乾燥肌には、バリア機能を高め外部刺激からお肌を守ってくれるホホバオイルや、豊富なビタミンEを含みエイジングケア効果も高いアルガンオイルがおすすめです。

脂性肌

皮脂の分泌が過剰である脂性肌の場合は、べたつきやテカリが気になりますね。しかし、さっぱりとしたテクスチャーや使い心地だけを求めて、保湿を十分にしなければさらにお肌の水分量は減り皮脂の分泌が活発になってしまいます。
脂性肌の場合、化粧水で十分うるおいを与えた後、美容オイル1滴を手にとり薄く伸ばします。もしくは気になる部分にのみ薄く塗ります。水分だけでなく適度な油分を与えることで肌のバランスが偏らないようにしましょう。
脂性肌の場合は、皮脂に近い成分を含んでいるホホバオイルやニキビ予防にも効果を期待できるとされるココナッツオイルで保湿しましょう。ニキビなどの肌荒れを起こしている場合は、少量のココナッツオイルを塗布します。ココナッツオイルは保湿効果があるだけでなく抗炎症成分も含んでいるので肌荒れの改善に役立ちます。

混合肌

テカリやべたつきと乾燥が混在している混合肌。鼻やおでこのTゾーンは脂っぽいのに頬やあごは乾燥しがちで、全体的にお肌内部の水分量が少ないためダメージを受けやすいお肌でもあります。そのため、化粧水をつけた後の乳液などでお肌を整える前に美容オイルを塗ることをおすすめします。
化粧水がお顔の表面に残っている状態で、美容オイルを1~2滴ほど手のひらで温めてから両手で押さえるようになじませましょう。化粧水の水分を美容オイルでしっかり閉じ込めることで、次に使う乳液やクリームの浸透を促すことができます。
肌の状態を見ながら、ブースターとして化粧水をつける前に美容オイルをつけるのもおすすめです。アルガンオイルはお肌の保水力を高めてくれる効果が高いので、スキンケアに取り入れてみてください。

普通肌

お肌の水分と油分のバランスがよく、トラブルを起こしにくい健康的なお肌です。そのため、好みの香りやテクスチャーで美容オイルを選んで使ってもいいでしょう。
べたつきが少なくさらっとした使い心地のオリーブオイルは、ポリフェノールやオレイン酸等を含みハリやツヤを肌に与えてくれます。スキンケアの仕上げとして、目元の小じわや口元など、部分的に薄く塗ってもよいでしょう。
スクワランオイルは皮脂に近い性質を持ち、バリア機能を高めて乾燥を防いでくれるオイルです。秋や冬など乾燥しやすい時期にスキンケアの仕上げとして使うと外的刺激からお肌を守ってくれます。

美容オイルでワンランク上のスキンケアに

美容オイルはお肌の水分と油分のバランスを保ち、お肌の状態を整えてくれる優秀なアイテムです。お肌の状態や肌質に合わせて上手に取り入れることで、お肌のうるおいをキープしより艶やかでしっとりとしたお肌に導いてくれるでしょう。