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レーザートーニングで効果が出るまでの施術回数と期間

レーザートーニングで効果が出るまでの施術回数と期間

低出力のレーザーを用いて肌への刺激をおさえつつ、蓄積したメラニンの排出を促す「レーザートーニング」技術。
女性ホルモンが関係し、両ほほを中心に広く茶色に出てくる、通常のレーザー治療では改善が難しい「肝斑(かんぱん)」や顔の鼻から頬のまわりを中心に細かい薄茶色の斑点が散らばるようにでてくる「そばかす(雀卵斑:じゃくらんはん)」などに効果が期待できる治療法として注目されています。
もっとも、肝斑やそばかすを肌にダメージを与えないように、かつ深くメラニン色素を排出させるために複数回の通院が必要です。
それでは、レーザートーニングで効果を得るためには、どれくらいの回数が必要なのでしょうか。

この記事では、レーザートーニング治療に必要な施術回数や期間などを解説します。
この記事を読むことで、レーザートーニング治療で使用する機器の特徴や一般的な治療スケジュールなどを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • 通常のレーザー治療で肝斑を改善できない理由
  • レーザートーニング治療に用いる機器の特徴
  • レーザートーニング治療の一般的なスケジュール
  • どれくらいでレーザートーニング治療の効果があらわれるのか

肝斑を短期間でレーザー治療するとどうなるの?

肝斑をもう少し医学的に説明すると、表皮という皮膚の表面の層の奥側、「表皮基底層」というところに、メラニンを産生する細胞である「メラノソーム」が異常集積しているのが原因です。そして、肝斑が他の皮膚疾患と違うところは、炎症に非常に敏感に反応する点です。
レーザー治療で短期間に肝斑をレーザー治療しようとすると、「ピンポイント」にシミができているところをなくすために、比較的高出力のエネルギーを肌に与えます。すると、肝斑の中の「メラノソーム」がそのエネルギーに敏感に反応して、さらにシミを濃くすることもあるのです。
シミをとるためにレーザー治療しているのに、逆にシミを濃くしてしまっては本末転倒です。ですから、今まで肝斑に炎症を起こさせるような従来のレーザー治療は「肝斑には使ってはいけない」とまでいわれていました。

当院でつかうレーザートーニング機器の特徴

当院でレーザートーニングに使用する機械は、Fotona社で扱っている「Fotona QX(フォトナ QX)」という機器です。Fotona社は50年以上続く、ヨーロッパ屈指のレーザーメーカーであり、世界60ヶ国以上2万5千台もの導入実績を誇り、世界中の医師に愛用され、高く評価されています。
そのなかでも「Fotona QX」は、QスイッチNd:YAGレーザーという、ナノセカンド単位の非常に短い時間で肌に照射することで、肌へのダメージを極力減らしているのが特徴です。
さらに、メラニン色素への吸収が非常に高く、浅いターゲットに対して効果的な「532nm」と、メラニン色素に穏やかに吸収され、深めのターゲットにも作用できる「1064nm」という2つの波長を搭載しています。
ですから、症状に応じて、2つのレーザーを使い分けながら治療することが可能になっています。

レーザートーニングで効果を出すためのスケジュール

先ほど言った通り、肝斑は、強いレーザーエネルギーに対して敏感に反応するので、マイルドに治療する必要があります。したがって、弱い出力で肝斑に炎症を起こさせないように、かつ効果を発揮させないといけないので、ある程度の時間が必要です。
具体的には、初回から5回目までは、7日~10日に1度のペースで治療を受けていただくことが、一番効果的といわれています。
少なくとも前回の効果が残っている2週間以内には、繰り返し治療を行っていく方がよいでしょう。もし、ご自身のライフスタイルでどうしても2週間以内に繰り返し来院できない場合は、あらかじめスタッフとご相談ください。
6回目以降は、肝斑の改善が見られた場合は、月に1回くらいのペースで治療していくのが一般的です。改善がみられているけど、まだシミが気になる方はもう少し早めの2週間に1回くらいのペースで施術をおこなっていくとよいでしょう。
いずれの場合も、個人差が大きいところですので、患者様のお肌の状態を確認しながら、スタッフが適切な治療間隔を決めていきますので、ご安心ください。

レーザートーニングで効果がでる期間はどれくらい?

最短で考えると、1週間に1度、5回くらいで改善が見込まれますので、1か月から2か月くらいで効果が認められてくると思います。
あとは、ご自身のライフスタイルや来院いただく期間になりますので、あらかじめスタッフと治療間隔をお肌の状態と合わせて決めていくとよいでしょう。

【まとめ】レーザートーニングで効果が出るまでの施術回数と期間

レーザートーニング治療の効果と、一般的なスケジュールや施術期間などを解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • 通常のレーザー治療だと肝斑の中のメラノソームが刺激され、かえってシミが濃くなる場合がある
  • 当院で使用している「Fotona QX(フォトナ QX)」は照射時間が非常に短く、肌の浅い層・深い層それぞれに働きかける2種類の波長を搭載しているのが特徴
  • Fotona QXは、肌へのダメージをおさえながら、波長の違う2種類のレーザーで症状に応じた治療ができる
  • レーザートーニングによる肝斑治療では、初回から5回目までは7~10日に1度のペース、6回目以降は月に1回くらいのペースで施術するのが一般的
  • 1週間に1度の頻度で施術を受ける場合、1~2ヶ月くらいで肝斑改善効果が認められることが多い

肝斑やそばかすは、適切な治療で薄くすることができます。もっとも、症状や肌の状態によって治療に必要な回数や期間は変わってきます。
当院では、施術のご相談を受けた段階できちんとお肌の状態を確認し、治療期間についても丁寧に対応させていただいております。
肝斑やそばかすでお悩みの方は、まずは医師や専門スタッフのカウンセリングにいらしてください。丁寧に対応させていただきます。

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛、アートメイク、糸リフトをメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷・池袋・新宿)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

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