Fotona QX(フォトナ QX)の機能の特徴や適応などを解説

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

Fotona QX(フォトナ QX)の機能の特徴や適応などを解説

非常に多くの女性が、悩みを抱えている「シミ」。
その悩みにお応えするために、開発されたのがレーザー治療です。
実はその歴史は非常に古く、レーザーの発想をしたのは、かの有名なアルベルト・アインシュタイン博士です。1905年に光量子仮説を提唱し、レーザーの基礎を作りました。
1960年にアメリカの物理学者のメイマン博士が、世界初のルビーレーザーを放出することに成功。その後、医療にも応用されるようになり、色素レーザー・アルゴンレーザー・炭酸ガスレーザー・YAGレーザーなどが開発されました。1970年はじめに「あざ」治療に使用され、1990年台後半から美容医療でも使用されるようになりました。
このように、「シミ」に対するレーザー治療が確立するまで、多くの種類が開発され、現時点ではひとりひとりにあった、いろいろなタイプの「シミ」に対応できるように、非常に多くの改良が積み重ねされてきました。
当院のレーザー治療で採用しているFotona QX(フォトナ QX)は、そのレーザー治療の最新技術の粋(すい)を集めた、最新機器となっています。
では、具体的にFotona QX(フォトナ QX)は、どういった特徴があり、どういった「シミ」に効果的なのか、詳しくみていきましょう。

レーザー治療のしくみ

そもそもレーザーとはなんでしょうか。
ひとことでいえば、「光から1つの色の光だけを人工的に取り出して増幅させたもの」になります。
光は電磁波の1種です。通常、光にはいろんな波長の「電磁波」が含まれており、その組み合わせで色の種類が決まり、四方八方に広がっていきます。
レーザーはそこから、1つの波の成分だけを取り出してまっすぐ進ませます。
すると、通常の光だといろいろな波がぶつかってエネルギーが相殺されるのが、レーザーだと時間的にきちんとそろうので、逆に波同士で強め合い、強いエネルギーを発揮するようになるのです。(可干渉性)
ですから、ひとことでレーザー光といっても、「どの波を」「どれくらいの出力で」「どのように」出力するかで肌に対しての効果も大きく違ってくることがわかるでしょう。

当院のレーザー治療機器Fotona QX(フォトナ QX)の特徴

当院で採用しているFotona QX(フォトナ QX)は、医療レーザーの世界の第1線で描く活躍するヨーロッパ屈指のメーカーFotona社で開発された最新機器です。
50年以上も続く老舗であり、世界60か国以上での導入実績を持ち、Fotona社のレーザー機器は世界中の医師に高く評価されています。
そのようなFotona QX(フォトナ QX)は、「どの波を」「どれくらいの出力で」「どのように」出力し、実際にシミに対するレーザー治療を行っていくのでしょうか。
具体的にひとつひとつみていきましょう。

Fotona QX(フォトナ QX)のレーザー光の種類

まず、「どの波を」という部分。レーザー光の種類についてです。
当院で採用している医療機器Fotona QX(フォトナ QX)は「Nd:YAGレーザー(ネオジム・ヤグレーザー)」という種類のY(イットリウム)・A(アルミニウム)・G(ガーネット)を含む血症にネオジミウムを転科して作られたレーザーの種類になります。
当初は金属材へのマーキングやトリミングなどに使用され、今では医療現場でシミ除去のレーザー光として非常に広く活用されています。その分、実績も非常に高く、安全性の確立もされているレーザー光です。
Fotona QX(フォトナ QX)は、レーザーの波長1064nmの532nmの2種類の波長を症状に合わせて使いわけるのが特徴です。
532nmという波長は、メラニンという肌の黒い色素に対して高い吸収率がある分、皮膚の表面に近いターゲットに有効であることがわかっています。
1064nmは一方でメラニンへは中程度の吸収率ですが、その分深くまで届かせることができるようになっており、表面より奥深くの真皮病変にまでレーザーのエネルギーを届かせることができるようになっています。

Fotona QX(フォトナ QX)のレーザーエネルギー

つぎに、「どれくらいの出力で」の部分。レーザーのエネルギーについてです。
Fotona QX(フォトナ QX)の特徴の1つに「Qスイッチ」であることがあげられます。「Q」とは「Quality」。品質の意味です。非常に短い時間で集約して放出することで、高いエネルギーのレーザー光を出力することが可能になっています。
Fotona QX(フォトナ QX)の場合は、通常のダブルパルス方式でなく、さらに高出力のシングルパルス出力を行っていますので、最大出力1600 mJという最高レベルの出力を実現しています。
出力が高いということは皮膚からの深達度も高いため、深い病変に対しても、さらに効率的に届かせることができるのが特徴です。

Fotona QX(フォトナ QX)のレーザー照射のしかた

最後に、「どのように」の部分。レーザー光の照射のしかたについてです。
通常のレーザー照射は「ガウシアン型」といって、1か所に集中して刺さるように照射されるのが特徴です。集中する分、中心部のエネルギー出力は高いのですが、端との強さにムラができてしまうのが難点でした。
Fotona QX(フォトナ QX)は、「トップハット型」といって、台形型に患部に均一にパワーを与えるタイプになっているので、炎症を起こさない程度の力でレーザー照射を行うことで、ムラがなく均一にシミのもとであるメラニンを壊していくことが可能になっています。
さらにFotona QX(フォトナ QX)は、通常のレーザー治療機器に比べてスポットサイズも大きいことも特徴。最大8mm径を均一に照射でき、さらに1mm刻みで調節できるため、より細やかなレーザー治療を実現しております。
1回の照射範囲が広いと、治療にかかる時間をさらに短縮させることになり、より施術に通う負担も少なくなります。

当院のレーザー治療機器Fotona QX(フォトナ QX)の得意な「シミ」

最後にFotona QX(フォトナ QX)が得意とする「シミ」についてご紹介いたします。
従来の532nmの表在性のシミ治療の他にも、1064nmのハイパワーで奥まで届かせることができるため、奥の真皮由来のシミにも非常に有効になります。
さらに、肝斑やそばかすといった、炎症により逆に色が濃くなりがちであった疾患に対しても、レーザートーニングといって、弱い出力で均一に照射しながら回数を重ねる方法により、肌へのダメージを最小限に抑えながら治療していくことも可能になりました。
ですから、非常に多くのバリエーションに富んだ「シミ」にも対応できるレーザー治療機器となっております。

【まとめ】Fotona QX(フォトナ QX)の機能の特徴や適応などを解説

今回は、当院のレーザー治療で採用しているFotona QX(フォトナ QX)について、詳しくご紹介いたしました。2つの波長を使い分けながら、さまざまなお肌の「シミ」トラブルに適用する機器になっております。
実際には、患者様のお肌の状態を診させていただきながら、照射の仕方や照射スケジュールなど、相談させていただきますのでご安心ください。