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正しい洗顔の方法【タイミング・回数・時間・頻度】

正しい洗顔の方法【タイミング・回数・時間・頻度】

毎日なにげなく洗顔をしている方も多いのでは?
しかし、美肌の基本は洗顔です。
洗顔にも正しい方法や回数、タイミング、所要時間などがあります。また、肌タイプによって適した洗顔料も異なるものです。
自分に合った洗顔料で正しい洗顔をすることで、トラブルとは無縁の健やかな美肌を手に入れることも可能です。
今回は洗顔にまつわる疑問を解決し、正しい洗顔の方法をご紹介します。

洗顔にまつわるギモンを解決!

洗顔は1日何回?どのくらい時間をかける?などの今さら聞けない洗顔の疑問を持っている方も多いはず。
肌の負担にならないための、ふさわしい洗顔の回数やタイミングがあります。洗顔にまつわる細かい疑問をひとつずつチェックしていきましょう。

1日何回洗う?洗顔の回数

毛穴が気になる、テカりを抑えたい、ニキビができた!などの肌のトラブルを早く解決したいと、1日に何回も洗顔した経験がある方も多いのではないでしょうか。
しかし、洗顔の回数を増やすと皮膚に必要な皮脂までも洗い流してしまい、肌が乾燥しやすくなります。
肌が乾燥すると、これ以上皮膚の水分を逃すまいと皮脂が過剰に分泌してしまい、かえってテカりやすい肌になります。また、洗顔による摩擦も皮膚にとっては強い刺激です。そのため、洗顔は1日に2回までにとどめましょう。

いつ洗う?洗顔のタイミング

1日2回の洗顔は、朝と夜の2回行います。
朝の洗顔は、できれば起床後すぐに行うとよいでしょう。睡眠中に分泌された皮脂や付着した汚れ、ほこり、雑菌、汗を洗顔で落とすのが朝の洗顔の目的です。そのあと化粧水などの保湿ケアを済ませておくと、朝食や身支度をする間にスキンケアによる成分が肌にしっかり馴染んでくれるので、その後のメイクのノリがよくなり崩れにくくなります。
夜の洗顔は、入浴時に行いましょう。クレンジングでメイクを落として、髪や身体をすべて洗い終わってから最後に洗顔をすると、顔についてしまったシャンプーやトリートメントなども残さず洗い流すことができます。シャンプーなどの成分が顔に残ってしまうと、ニキビなどのトラブルのもととなります。入浴の仕上げに洗顔をするようにしましょう。

1回の洗顔にどのくらい時間をかける?

洗顔には、どのくらい時間をかけていますか。
洗顔は美肌の基本で、しっかり汚れを落とすことがなによりも重要だといわれています。しかし、汚れをしっかり落としたいからと洗顔に時間をかけすぎてしまうと、かえって肌に負担をかけてしまいます。
洗顔時間が長いと擦ることによる摩擦が刺激となるうえ、洗顔料によって皮膚に必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌の乾燥を招いてしまうのです。反対に、洗顔時間が短いと毛穴に詰まった汚れや皮脂、角質を十分に落とすことができず、肌のターンオーバーの妨げとなってしまいます。
では、洗顔にはどのくらいの時間をかければいいのでしょうか。
朝の洗顔は15~30秒以内、夜の洗顔は30~60秒以内を目安として仕上げるようにしましょう。
朝の洗顔では、睡眠中に分泌された皮脂や付着した汚れやホコリなどを洗い流すだけなので、短時間で済ませても問題ありません。
15秒で肌に泡を乗せて優しく洗ったら、残りの15秒ですすいでしまうという具合に、さっと済ませてしまいましょう。夜の洗顔は、クレンジングで落とし切れなかった汚れや日中の活動中に付着したホコリや排気ガス、花粉などを落とす必要があるので、朝より丁寧に行います。それでも、肌に泡を乗せてから落としきるまでを60秒以内にするよう意識してみましょう。

正しい洗顔の方法とは?

洗顔に関する疑問も解消したところで、正しい洗顔を実践していきましょう。
普段何気なく行っている洗顔を意識的に正しくできれば、美肌のベースを作ることができます。毎日の積み重ねが美肌への近道ですので、正しい洗顔の方法をマスターしてしまいましょう。

ぬるま湯で顔を洗う

洗顔の前にまず手を石鹸で洗い、手についた雑菌や汚れを落とします。その後、32~35度のぬるま湯で顔全体を濡らし、肌表面についているホコリや汚れを落とします。
ぬるま湯で予洗いすることでさっと汚れを落とせるうえ、洗顔料が肌となじみやすくなります。
体温に対して熱すぎるお湯で洗うと、皮膚に必要な皮脂を溶かしだしてしまい肌の乾燥を招いてしまいます。かといって、冷水だと毛穴が引き締まったり、皮脂が固まったりして毛穴に詰まった汚れや皮脂を落とせなくなってしまいます。
洗顔にとっての適温である、ぬるま湯で洗顔することが大切です。

洗顔料を泡立てる

適量の洗顔料を手に取り、泡立てます。このとき、泡立てネットを使うと弾力のあるきめの細かい泡を作ることができます。しっかりした泡は、手と顔との間でクッションの役割を果たしてくれるので必要以上に肌に刺激を与えません。そのため、泡はきめの細かい弾力のあるものを作るようにしましょう。

洗う

作った泡を鼻やおでこ、あごなどのテカりやすい箇所から置いて、泡で洗うイメージで優しくなでるように洗いましょう。鼻筋や小鼻など凹凸のある部分は指の腹を使って泡で円を描くように優しく洗います。最後に、乾燥しやすい両頬なども含めて顔の中心から外側に向かって泡を転がしながら洗います。
手で強くこすってしまうと皮膚の角層が傷ついてしまい、そこからうるおい成分であるセラミドやコラーゲンが流れ出てしまいます。すると、肌本来のバリア機能がうまく機能しなくなり、肌の乾燥を招いてしまうので注意しましょう。

ぬるま湯ですすぐ

顔全体をぬるま湯ですすぎます。
髪の生え際やあご、首と顔の境目など、すすぎ残しがないように入念にすすぎましょう。泡が残っていると、ニキビやかぶれなどのトラブルを引き起こす原因となります。洗顔料の泡やぬめりがなくなるまでしっかりすすぎましょう。
入浴時の洗顔でシャワーを直接顔にあててすすぐと、皮膚にとってシャワーの水圧が強すぎる場合があります。シャワーの水圧を弱くしたり、手ですくってすすいだり、肌への負担を少なくしてすすぐようにしましょう。

水分をふき取る

水分をふき取る際には、吸水性が高く肌触りのよいタオルで水分を押さえるようにふき取ります。肌の上でゴシゴシ擦ると、刺激を与えてしまうので優しくふき取るようにしましょう。

肌タイプに合った洗顔料とは?

肌の性質や特徴は人によって異なり、さらに体調などによって肌の状態も日々変化します。そのため、そのときの自分に合った洗顔料を使って正しい洗顔を行うことができれば、皮膚を傷つけずに汚れをしっかり落とすことができます。
では、肌タイプによってどのような洗顔料が適しているのか、目安となる特徴をご紹介します。これを参考に洗顔料を選んでみてはいかがでしょうか。

普通肌

普通肌の場合は、目立ったトラブルもなく健康的で状態の良い肌です。肌の水分量と皮脂量のバランスがよいので、皮膚に備わるバリア機能がしっかり働いているといえるでしょう。
普通肌は基本的にどんなタイプの洗顔料を選んでも問題ありません。
例えば、ジェルタイプの洗顔料は、そのまま肌にのせてなじませるだけなので手軽で使いやすいでしょう。泡立てる手間がなく、ジェルが肌との間でクッションの役割を果たしてくれます。

脂性肌

皮脂の分泌が多く、テカりが気になる場合は脂性肌かもしれません。
毛穴に皮脂が詰まりやすいので、ニキビができやすい状態でもあります。化粧くずれもしやすく、洗顔を何度もしてしまった経験のある方も多いかもしれません。
クレイや酵素が配合されている洗顔料は余分な皮脂や毛穴詰まりを吸着してくれます。毛穴に詰まった皮脂や汚れをきっちり落とすことで、次に使う化粧水が浸透しやすくなり肌にうるおいを与えやすくなるでしょう。肌の水分量が増えると皮脂の分泌も抑えることができます。

乾燥肌

肌の水分量も皮脂量も不足しており、肌のバリア機能がうまく機能していない状態です。カサカサしてかゆみや炎症などが起きやすく、ちょっとした刺激にも傷つきやすくなっています。そのため、スクラブが入ったものや洗浄力の強い洗顔料は避けましょう。角質層が剥がれて、さらに乾燥してしまいます。
乾燥肌の場合は、保湿成分が配合された肌に優しい洗顔料がおすすめです。
パウダータイプの洗顔料は、水分を含む洗顔料よりも持ちをよくするための添加物が少ないので、刺激が少なく肌に優しいでしょう。また、石鹸も添加物が少なく肌への負担も少ないので試してみてはいかがでしょうか。

混合肌

鼻やおでこの皮脂の分泌が多いわりに、両頬やフェイスラインは乾燥しているなど、部分ごとに水分量と皮脂量が異なるのが混合肌です。
かさつくのにテカりが気になるなど脂性肌と乾燥肌が混在しているので、トラブルが多いと感じてしまうかもしれません。乾燥用の化粧品を使うと両頬は落ち着くのにおでこや鼻はさらにべたついてしてまうなど、ひとつの化粧品を顔全体に使うと、部分的にトラブルが起きてしまうこともあるでしょう。
週に1回のスペシャルケアとして、スクラブ入りの洗顔料をおでこや鼻などのテカりやすい部分にのみ使ってみるのもよいでしょう。
両頬やフェイスラインなどの乾燥しやすい部分には、肌に優しいタイプの洗顔料を使うなど、部位ごとに洗顔料を変えるのもおすすめです。

正しい洗顔で美肌の基礎を作る

洗顔は美肌の基本です。
正しい洗顔をふさわしいタイミングと時間で行い、自分の肌質にあった洗顔料で行えば、肌を傷つけることなく美肌の土台を築くことができます。
正しい洗顔は汚れや不要な角質を取り除き、肌の水分量と皮脂量のバランスを保つのをサポートしてくれます。
肌が喜ぶ洗顔で、着実に美肌へと近づきましょう。

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