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豚プラセンタと馬プラセンタの違い

豚プラセンタと馬プラセンタの違い

美肌効果や更年期障害への治療薬として期待されるプラセンタ。
実際は一言でプラセンタと言っても、さまざまな種類のプラセンタがあることをご存知でしょうか?
本来、プラセンタ(胎盤)は哺乳類が持つもので、母親から胎内の赤ちゃんに栄養分を受け渡す役割を果たしています。
今回は、特に日本で使用されているプラセンタサプリなどに含まれている、豚と馬のプラセンタを中心に、その特徴などについて詳しくご紹介します。

豚プラセンタについて

まず豚プラセンタの特徴をご説明します。

豚プラセンタの特徴

人間以外の哺乳類の動物のプラセンタで、最も多く利用されているのが豚のプラセンタです。それには主に2つの理由があります。
まず豚プラセンタは、安定して多く得ることができる特徴があります。
というのも、豚は年に2回出産し、かつ一回で10匹ほどの赤ちゃんを産みます。したがって人間よりもはるかに多い数のプラセンタを得ることができます。
このように多くのプラセンタを使用することができると、安定して製品を作ることが可能ですし、結果的にコストを下げることも可能になります。
かつては数が限られていたこともあり、プラセンタは高級美容製品として扱われていました。そのため、一部の人だけしかプラセンタを使用できませんでしたが、この豚プラセンタのおかげで、プラセンタは私たちにも身近な存在になったのです。
もうひとつの特徴は、豚プラセンタが人間のプラセンタと似ていることです。人間と豚のプラセンタも似ている可能性が高いと考えられており、アミノ酸などの栄養素の含有量も似ていると考えられています。

豚プラセンタの効果

豚プラセンタは、ヒトプラセンタと同様の効果を得ることができると考えられています。
例えば日本の健康な女性20人に対し、ブタプラセンタのエキスが肌質に与える影響を調べた研究では、乾燥する冬期に4週間の内服を続けることで、何も飲まなかった女性に比べ、有意に肌質が改善していました。

Nagase M, et al. Effect of Porcine Placenta Extra Supplement on Skin Condition in Healthy Adult Women: A Randomized, Double-Blind Placebo-Controlled Study. Nutrients. 2020 Jun;12(6):1671), (参照 2021-02-18)

豚プラセンタの副作用・注意点

人間ではない動物のプラセンタを使用することに、特に安全性の面で抵抗がある方もおられるかもしれません。
実はブタは病気にかかりやすいため、飼育される過程でワクチンや抗生物質などを投与されていることがあります。したがって、日本SPF豚協会の定める安全基準をクリアした、豚プラセンタが選ぶとよいでしょう。特に日本の農場で飼育された豚であれば、尚更安心できます。
ただアレルギーなどの持病のある方は、稀にアレルギー反応などの副作用を起こすことがありますので、使用する前に医師と相談しておくとよいでしょう。

馬プラセンタについて

次に馬プラセンタについてご説明します。

馬プラセンタの特徴

馬のプラセンタは、豚のプラセンタと比べ含有されているアミノ酸などの成分が約300倍と非常に多いという特徴があります。
また豚プラセンタには含まれていない有効成分が含まれております。

馬プラセンタの効果

馬プラセンタは、美容目的に使用されることが一般的です。
実験室での研究ですが、馬のプラセンタの成分を分解し、人間の皮膚の線維芽細胞作用させた実験があります。この線維芽細胞は、肌の弾力の向上やシワの軽減に貢献するⅠ型コラーゲンを産生しますが、馬プラセンタの成分はこのⅠ型コラーゲンの産生を促進することが確認されました。

このほか、免疫力の向上や疲労回復作用なども期待されています。

馬プラセンタの副作用・注意点

馬のプラセンタの副作用は、豚と同様です。アレルギー反応がみられることがありますので、心配な方は事前に医師に相談すること、また異常がみられたらすぐに使用を中止することです。
安全性が気になる方もおられるかと思いますが、日本産のサラブレッドから抽出されたプラセンタであれば、極めて安全だと言えます。日本では、馬は非常に厳格に管理されていますので、安心できるのでないでしょうか。

羊プラセンタとヒトプラセンタとの違い

羊は日本であまり飼育されていないこともあり、日本産の羊プラセンタは非常に限られています。多くはオーストラリアやニュージーランドの羊の胎盤を利用しており、かつ世界動物保健機関が定める安全基準を満たしたもののみが、流通しています。
過去には牛のプラセンタも使用されていましたが、狂牛病が発生した以降は、狂牛病の病原体を伝播する危険性が無視できると判断された国原産のウシプラセンタ以外、国内での使用が禁止されています。
なお人間のプラセンタには注射液がありますが、この注射液は感染症のリスクが高まるとの懸念から、一度でも使用すると献血をすることができなくなります。でも豚や馬など、動物のプラセンタは基本的に飲むタイプか塗るタイプの製品になっており、輸血ができなくなることはありません。

【まとめ】豚プラセンタと馬プラセンタの違い

豚や馬のプラセンタの特徴や効果についてご説明しました。
ただ、まだ動物のプラセンタを使用することに抵抗がある方がおられるかもしれません。
でも日本健康・栄養食品協会(JHFA)が設置した安全・衛生基準を満たしているプラセンタエキスは、原料の由来や製品の安全性が確認された、安心な製品です。
プラセンタエキスを購入する際は、この基準をクリアした製品であるかを参考にするとよいでしょう。

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