乳頭や乳輪の黒ずみを手軽に改善するニップルアートメイクとは

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

乳頭や乳輪の黒ずみを手軽に改善するニップルアートメイクとは

みなさんの中に、出産や妊娠をきっかけに乳頭や乳輪の部分が黒ずんできた方、手術を受けた後のキズあとが気になる方などはいませんか?
特に、乳頭の黒ずみは女子なら気になるところですよね。
じつは男性での意識調査でも乳首の色や形は、胸の大きさに次いで気になる部分としてあげられています。とくに、「胸の左右のバランス」や「乳輪の大きさ」「乳首が黒っぽくないか」などを重視している声が多く見られました。
こうしてみると、男女ともに「バランスのよいあまり黒く大きすぎない乳頭や乳輪」に理想をもっているのがわかります
こうした乳頭や乳輪でのお悩みを解決するために作られた準医療技術が、「ニップルアートメイク」です。
最近、施術をうける女性が年々増えてきており、今話題の施術方法の1つとなっています。
そんな今いきおいのある「ニップルアートメイク」ですが、どんな施術方法なのでしょうか。施術を受ける前に知っておきたい注意事項も含めて、解説していきます。

アートメイクとは

「アートメイク」とは、皮膚に色を付けることで、自然な肌の色に近づける準医療技術のことで「パラメディカルピグメンテーション」や「メディカルタトゥー」ともいわれることがあります。
しかも、「アートメイク」は「落ちないメイク」ともいわれており、色素を皮膚の下に入れるため、シャワーで石鹸をつかって洗ったとしても落ちることはありません。
このように「針をつかって肌の中に色をつける」といわれると、タトゥー(刺青)のようなものなのではないかと思われるでしょう。しかし、実際には、「アートメイク」と「タトゥー(刺青)」は大きく異なります。その一番の違いは、「色素を注入する皮膚の深さ」です。
アートメイクは、自然な肌の色に近づけるために施術を行うこともあり、皮膚の表皮に色を入れていきます。正確には、0.5mmから2 mmくらいにある表皮の深層の部分です。それに対してタトゥー(刺青)は、真皮層と呼ばれる皮膚のさらに深い部分で色を入れていくのです。
肌の新陳代謝は主に表皮の深層の部分から行われるため、アートメイクで入れた色素はよくも悪くも自然退色します。本来持っている肌に徐々になじんでくるのです。
一方、タトゥー(刺青)は真皮に色素を入れるため、「タトゥー(刺青)を除去する医療技術」を用いなければ、色を消すことはできません。
人間も年を取っていくと、肌の質も変わり、乳首周りの色合いも変わります。そこに合わせてメンテナンスすることで、より自然なバストトップをつくることができるのです。これは、タトゥー(刺青)にはない特徴になります。

ニップルアートメイクならではの効果

①健康な乳首との色調を揃え、立体感も自然に見せられる

ニップルアートメイクは、他のアートメイクと異なり、左右で同じようにそろえることができます。また、目的としても「平面でのきれいさ」よりも「いかに立体的に美しく見せられるか」を問われるので、高い技術力が必要です。
例えば、乳房の手術をして、左右で大きく異なった形になった方でも、ニップルアートメイクの施術によって、より自然な健康なバストトップを手に入れることができます。

②バストトップの色彩や形はコンプレックスになりやすい
バストトップの色・形・大きさは、コンプレックスも抱きやすい部分です。しかもなかなか他人には相談しにくく、一人で悩まれる方も多いでしょう。
そのような悩みがニップルアートメイクで解決できます。心理的コンプレックスを取り除けるので、非常に満足感が高いのもニップルアートメイクの特徴です。
選べるカラーバリエーションも豊富なので、自分の理想とするカラーを選択しやすい点も嬉しいポイントです。

③施術時間も比較的短く、施術自体の痛みも少ない
カウンセリングの時間も含めると、多少時間は前後しますが、ニップルアートメイクなら乳房再建術のような手術と異なり、入院の必要はありません。また、施術時間も1時間から2時間くらいで行うことができるので、日常生活の調整も比較的しやすくなっています。
針を使う手技なので多少痛みを感じることはありますが、バストトップは唇や目元と異なり、皮膚としては比較的厚みのある部分です。麻酔クリームを十分使用すれば痛みはほとんど感じなくなるといわれています。
炎症がおさまるまでの時間であるダウンタイムも比較的少なく、3日から5日くらいが目安になります。ダウンタイムがほとんどない方も多くいますので、ご安心ください。

ニップルアートメイクの施術の流れ

ステップ1 カウンセリング

まずは、問診や診察・カウンセリングを患者さんとシミュレーションし、ベストなバストトップの色や形を決めていきます。また、事前にニップルアートメイクの施術の流れや施術後の経過についても、説明を受けます。
自分にとって、もっとも大切なパーツである乳房のことです。遠慮せずに施術者に相談しましょう。

ステップ2 麻酔をして施術を行う
どんなデザインにするかが決まったら、麻酔を使用して施術を行います。麻酔は痛みの感じやすさや、施術度合いなどに応じて調整していきます。
アートメイクの前に麻酔薬を塗って、20〜30分くらいで皮膚に麻酔薬が浸透していきます。麻酔が効いているかをアートメイクの施術前に十分確認してから、施術が行われます。
通常は1〜2時間くらいが施術時間の目安となります。

ステップ3 施術後のケア

施術直後はクーリングを行い、腫れを引きやすくします。また、抗生剤の塗り薬を使用して、菌が施術した部分に入りにくいようにします。
ニップルアートメイクの場合は、腫れは3〜5日ほど続くこともあります。
施術後の痛みはあまり残らないことが多いですが、痛みや腫れが続くようでしたら、保冷剤でクーリングしていただくと、期間が短縮されて効果的です。
通常、色を定着させるために初回は2週間〜1ヶ月ほど間隔を空け、2〜3回施術していくことが一般的です。
※腫れのでやすさは個人個人によって大きく異なります。

ニップルアートメイクの持続期間

ニップルアートメイクは2、3年程度で色が薄くなり、1〜2年ほどで変色が目立ってくることがあります。これは、アートメイクはタトゥー(刺青)と違って、色素を表皮に入れているため、新陳代謝によって退色するためです。
この場合、「リタッチ」と呼ばれる再施術を行い、色を足して適宜メンテナンスしていきます。その時は、自然と反対側のバストトップの状態も変化していくので、反対側を参考にしながら、そのときに合った「理想のバストトップ」を目指します。
定期的にメンテナンスをすることで、より自然なバストトップになっていくのです。

ニップルアートメイクを受ける前の注意点

切開を伴わないとはいえ、ニップルアートメイクも準医療行為です。そのため、施術経験が豊富なクリニックで行わないと、「こんなバストトップになるはずではなかった」と後悔する可能性もあります。
ご自身の大切なバストトップのことですから、金額やアクセスのみばかりを見て選択せず、施術症例が豊富なクリニックで行いましょう。

また、染料には微量ながら金属が含まれていますので、金属アレルギーがある方は事前に担当医師に申告が必要です。事前にパッチテストを受けて、塗料を使ってよいかを判定されます。
その他、事前に皮膚炎がないかなどはカウンセリングの段階で相談されます。ご不安な点がありましたら、薬のアレルギー含めてカウンセリングの段階で相談するようにしましょう。

【まとめ】

乳輪や乳頭をより自然に美しく見せるための準医療技術である「ニップルアートメイク」について解説していきました。
比較的短時間で、痛みも少なく施術ができるので、乳頭や乳輪の色や形を気にする方、コンプレックスを持っている方には非常に優れた医療技術となっております。