アートメイクを除去・修正する方法

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

アートメイクを除去・修正する方法

自然な肌の色に近づける準医療技術である「アートメイク」。
タトゥー(刺青)と違って、なにもしなくても1年から数年で退色していきます。
しかし、「ライフスタイルが変わって、今のアートメイクとは合わなくなってしまった・・・」「自分が想像していた仕上がりと少し違ってしまい、どうしてもそこの部分が気になってしまう・・・」などの理由から、「できるだけ早くアートメイクを除去したい!」という方もいるかもしれません。
そんな方も安心してください。アートメイクを除去・修正する方法があるのです。今回は、アートメイクを除去する方法を6つに分けて紹介していきます。

アートメイクを除去・修正する方法

アートメイクを除去や修正する方法には、医療レーザーや外科的な処置、除去液やカモフラージュテクニックなどいくつか方法があり、それらを組み合わせる場合があります。

その①:Qスイッチレーザーを用いる方法

タトゥー(刺青)の除去やアザの治療で、医療機関で一般的に行われるのが、Qスイッチレーザーです。
Qスイッチレーザーは10億分の1秒の単位でレーザーを照射することで、周りの皮膚になるべくダメージを与えずに、アートメイクでなくしたい色素を消していきます。
機械彫りのタトゥー(刺青)の場合なら、7回~15回くらいを目安に治療することが一般的になります。基本的に黒色の色素によく反応しますが、Qスイッチルビーレーザーは緑色の色素に、Qスイッチヤグレーザーは赤色の色素に反応します。
しかし、アートメイクは自然な肌色に近づけるために、茶色の色素をはじめ、多数の色素を混ぜてナチュラルに仕上げることが多いため、Qスイッチレーザーで完全に除去することができないケースもあります。

その②:ピコレーザーを用いる方法

ピコレーザーとは、1兆分の1秒の単位でレーザーを照射する機械です。
Qスイッチレーザーよりもさらに短い時間(1000分の1)でレーザーを照射することで色素を除去していきますので、より皮膚にダメージを与えない治療方法になります。
Qスイッチレーザーは照射に伴う熱エネルギーでおもに色素を除去するのですが、ピコレーザーは、熱による色素の除去に加えて色素内で生じた衝撃波で色素を破壊しており、短い時間であるのに、色素を除去する効果はより強くなります。
しかし、ピコレーザーのほうが、治療費が高いこともあり、どちらが優れているかというわけではありません。症例によって適宜使い分けていくのが一般的です。

その③:CO2レーザーを用いる方法

CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)は遠赤外線領域にある波長10.6μmを中心とする気体レーザーです。皮膚組織にある水分にレーザーが吸収され、熱エネルギーとして変換され、周囲にある組織を蒸散させます。
色素に対して反応して除去するQスイッチレーザーやピコレーザーとは異なり、組織を熱エネルギーで削り取るイメージです。ですので、アートメイクの除去としては、正常な皮膚も一緒に削ってしまうので、肌へのダメージとしては、Qスイッチレーザーやピコレーザーよりも大きいといえるでしょう。
しかし、CO2レーザーは手術と比較して深部組織にまでは到達しないので、メスで切除したよりはキズあとが残りにくい点、正常な肌も削りますが、色素によらないで除去することができるため、確実性が高い点などが利点としてあげられるでしょう。

その④:手術でアートメイク部分を切り取る方法

アートメイクの切除手術は文字通り、アートメイクの部分を切り取って縫い合わせる方法です。
CO2レーザーのように正常な肌も一緒に切り取りますが、Qスイッチレーザーやピコレーザーのようなレーザー治療と違って、1回の切除で終了する点や、レーザー治療でアートメイクの除去が困難な場合でも、アートメイクの切除手術では除去が可能なケースがあることが利点としてあげられます。
もちろん切り取った部分はきれいに縫い合わせますし、目立たなくすることもできますが、キズあとがゼロにはならない点に注意が必要です。また、眉の部分の場合、切り取った部分から毛は生えてきません。

その⑤: 除去液を用いる方法

除去液とは乳酸やグリコール酸などを主成分とした酸性の液体のことです。実際には、除毛液を、アートメイクを施術する時と同じように、専用の細い針で皮膚に傷をつけて入れこんでいきます。
レーザー治療の場合は一般的に赤系の色素を除去するのが難しいといわれていますが、除去液を使用すれば赤系の色素も取り除くことが可能です。
ただし、除去液自体に肌の炎症やダメージが強くでてしまうことがあるので扱いの加減が難しい点に注意が必要になります。

その⑤: 肌色の色素を注入する方法

肌色の色素を注入する方法は、文字通り、自分の肌の色に近い肌色の色素を注入してカモフラージュする方法です。
注入したのちすぐに色素の違いが実感できるので、短期間で効果が判明します。また、もともとのアートメイクの色素によらずカモフラージュすることもできます。
しかし、肌色の色素自体を除去するのが難しい点や、自分の肌はいろいろな外の刺激に反応するのに対して、肌色の色素は外の刺激に対して反応しないので、ライフスタイルの変化によって肌色の色素が目立つ場合もあります。

【まとめ】アートメイクを除去・修正する方法

今回はアートメイクを除去・修正する方法を6つに分けてご紹介いたしました。
しかし、アートメイクをするのも除去・修正するのも、程度の差はありますが、肌に負担をかけることになってしまいます。
ですので、もう一度アートメイクをするかどうかは、「失敗してもまた除去すればいい」と考えず、よく考えてみてください。
なるべく自分のイメージとあう、信頼できるクリニックを選ぶのがコツになります。
当院では、実際のイメージとあっているかを、事前に共有しながら施術を行っていきます。「イメージと違う」と少しでも感じる場合は、ぜひご相談ください。