アートメイクは、皮膚の表皮と呼ばれる浅い層に針を通して色素を入れることで、自然な肌の色に近づけていく、準医療技術です。
顔でいうと眉毛やヘアラインなどの他に、アイラインやリップなど比較的肌が敏感なところにも行うことができます。
そして、いつでも血色感のある唇をキープできるとして人気が出てきている「リップアートメイク」。
しかし、リップのアートメイクの時に注意していただきたいのが、「口唇ヘルペス」とよばれる病気です。
唇は皮膚が薄く、敏感な部位であるため「ヘルペスなどの病気にかからないかな」と不安に思う方も多いでしょう。実際に口唇ヘルペスができやすい方は、アートメイクの施術後にヘルペスができる可能性があります。
このコラムでは、リップアートメイク時に起こる可能性のある病気である「口唇ヘルペス」になったときの注意点や予防策などを解説します。
このコラムを読むことで、口唇ヘルペスの原因や発症したときの注意点、予防策などを理解でき、下記のような疑問・悩みを解決します。
こんな事がわかる
- そもそも「口唇ヘルペス」とは何か
- リップアートメイクで「口唇ヘルペス」ができることはあるのか
- 口唇ヘルペスの治療法にはどのようなものがあるか
- 口唇ヘルペスになったら日常生活でどのような点に注意すべきか
- 口唇ヘルペスにかからないためにはどうしたらよいか
目次
「口唇ヘルペス」とはなにか
口唇ヘルペスとは、くちびるの周りに、水ぶくれのような小さなブツブツができる病気です。さわっていなくても、ピリピリムズムズするような感覚があるのが特徴になります。
原因は、単純ヘルペスウイルスと呼ばれるウイルス感染症です。
子供のころヘルペスウイルスに気づかないまま感染していることが多く、三叉神経節と呼ばれる神経の中にひっそり潜んで感染しています。それが、風邪をひいたり、ストレスがたまったりして、からだの免疫力が低下すると、ヘルペスウイルスが暴れだし、口唇ヘルペスになります。
リップのアートメイクをすると「口唇ヘルペス」になることがある?
答えは「イエス」です。
リップのアートメイクをすると、一時的にせよ、くちびる自体が荒れてしまうことと、からだにも負担になりますので、からだの免疫力が低下して、口唇ヘルペスになることがあります。
もともと口唇ヘルペスを繰り返しやすい方が、リップのアートメイクの時にも口唇ヘルペスになる傾向があります。
「口唇ヘルペス」の治療法
単純ヘルペスウイルスをやっつける抗ウイルス薬が基本になります。
のみ薬の場合と、ぬり薬の場合があり、一般的にはのみ薬のほうが効果は高いとされています。のみ薬は通常1日2回、もしくは1日3回、5日間服用します。
ぬり薬の場合は1日4回、水ぶくれになっている所に塗ります。カサカサしてきて、徐々に薄くなってくれば治療は成功です。
しかし、神経にひそんでいるウイルスまでやっつけることはできません。ですので、からだの免疫力が低下したときに、単純ヘルペスウイルスが表面にでることがあり、くりかえし発症してしまう可能性があります。
「口唇ヘルペス」になったときの日常生活の注意点
口唇ヘルペスは体の免疫力が下がっている証拠です。
バランスのよい食事と、からだを休めて抵抗力をつけるのが基本になります。
ビタミンB群をとり、紫外線もくちびるへの刺激になりますので避けるようにしましょう。
また、ウイルス感染症ですので、他の人にうつしてしまう可能性もあります。
くちびる同士の接触をさけて、自分自身もくちびるに触れないこと、手洗いうがいをこまめにすることが大切になります。水ぶくれの部分は、やぶくと跡に残ってしまう可能性がありますので、やぶかないようにしましょう。
「これってヘルペスかな」と思ったら、早めに相談して治療をうけると、その分早く治りやすいですので、当院のスタッフに気軽にご相談ください。
「口唇ヘルペス」にかからないために
口唇ヘルペスにかかりやすい人は、スキーや旅行に行くたびにかかってしまう方もいます。そのような方は、リップのアートメイクをする前に一度ご相談ください。
また、女性の場合、生理の時はストレスになりやすく、口唇ヘルペスが起こりやすいといわれています。リップのアートメイクを、生理の時に合わせて行うと、からだの負担がさらに重なり、口唇ヘルペスがさらに発症しやすくなります。
自分の生理周期を把握し、生理周期にかからないように、リップのアートメイクの施術日を調整することも大切です。
また、施術日の前後は体を休め、バランスのよい食事をとり、からだの抵抗力をつけておきましょう。
【まとめ】リップのアートメイクをすると口唇ヘルペスになることはある?
リップのアートメイクの合併症のひとつである、口唇ヘルペスについて、治療法や予防法も含めて解説しました。
このコラムでは、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。
この記事のポイント
- 口唇ヘルペスは「単純ヘルペスウイルス」が原因のウイルス感染症
- リップアートメイクが原因で口唇ヘルペスになる可能性はある
- 口唇ヘルペスの基本的な治療は、飲み薬または塗り薬の抗ウイルス薬
- 口唇ヘルペスを発症したら休養を取ったり、早めに治療を受けたりするとよい
- 口唇ヘルペスができやすい方は、生理期間を避けてリップアートメイクを受けるなど、施術の日程調整が必要
トイトイトイクリニックでも、リップアートメイクを提供しております。
「唇のアートメイクを受けたいけど口唇ヘルペスが不安」という方は、ぜひ無料カウンセリングでご相談ください。施術日の調整のほか、施術日前後の過ごし方などのアドバイスをさせていただきます。
無料カウンセリングは、24時間WEBで受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長
野田
知路
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