思春期ニキビをニキビ跡にしないための正しいケア方法

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

思春期ニキビをニキビ跡にしないための正しいケア方法

「ニキビは青春のシンボル」といわれることがあります。
でもそのシンボルを大人になっても抱え続けることは避けたい、跡を残さずきれいに治しておきたいところです。
そこで今回の記事では、思春期のニキビの特徴、またそのニキビ跡を残さないようにするためのケア方法について、ご説明したいと思います。

思春期ニキビの特徴

まず中学生から高校生の、いわゆる思春期の時期にできるニキビの特徴をご説明します。

思春期ニキビの原因

思春期にできるニキビの原因は、大人のニキビと比較して、いくつか異なる特徴があります。
そもそもニキビは、まず毛穴が詰まり、次にその毛穴に皮脂がたまり、そしてニキビの原因菌であるアクネ菌が増えて炎症が起こることが原因となってできています。
思春期にできるニキビは、特にホルモンのバランスの影響を受け、皮脂の分泌が過剰になることが影響しています。思春期の男性に増えるアンドロゲンや、月経周期の排卵後に増加するプロゲステロンは、皮脂分泌を増やす作用があります。
そのため、思春期のニキビは男性に多い傾向があり、女性も生理前にニキビができやすくなります。また特に皮脂の分泌が多い、おでこや鼻の周り、いわゆるTゾーンにできやすくなることも、思春期ニキビの特徴です。

思春期ニキビがニキビ跡を残しやすい理由

このように顔の目立つところにできやすい思春期のニキビ。その結果、思春期のニキビは跡を残しやすいと言われています。
ニキビが跡になりやすい原因に、頻回にニキビを刺激してしまうこと、適切な保湿を含むスキンケアができていないこと、また紫外線を浴びてしまうことが挙げられます。
しかし思春期のニキビは顔にできることもあって頻回に触ってしまう、あるいは逆に何度も、しかも激しく洗ってしまうことで刺激を受けやすくなります。また十分な知識がないために、保湿やスキンケアが十分にできていないことがあります。
なによりも体育やクラブ活動のために屋外で活動することが多い年代ですので、紫外線を浴びやすくなります。
このように跡に残りやすい特徴が揃っていることもあり、思春期にできるニキビは跡になりやすいのです。

思春期ニキビのケア方法

それでは続けて、思春期ニキビをケアする際のポイントをお伝えしておきます。

思春期ニキビのケア方法

思春期ニキビのケアは、基本的には大人になってからできるニキビのケアと同じ方針です。

・洗顔(1日2回)〜スクラブ入りは週に数回程度まで
顔にできるニキビですし、異性が気にする年頃でもあるので、どうしても頻回に洗いたくなってしまうかもしれません。洗いすぎると、肌の表面を保護するために必要な皮脂成分も洗い流してしまうことになります。またニキビそのものへも刺激となります。
そこで洗顔は、できる限り低刺激性の洗顔剤を用い、1日2回にとどめることが推奨されています。
またスクラブ入りの洗顔剤は、肌を刺激することにもなりますので、一般的には週に数回程度までにしておく方がよいとされています。

・保湿
洗顔後は保湿をします。保湿することで肌が保護され、炎症を起こしたニキビの修復を助けます。
なお保湿のためにスキンケア製品を使うときは、「ノンコメドジェニックテスト済み」の製品がお勧めです。これはニキビを作る原因にならないことが、実験によって確かめられた製品です。

・食生活の見直し
現時点で、ニキビを予防できる特定の食べ物や、あるいはニキビの治療に効果のある特定の食べ物や栄養素は、はっきりとわかっていません。
ただし、ミルクやチーズなどの乳製品、チョコレートやスナック菓子、また食べた後に急激に血糖値を上昇させる傾向のあるグリセミック指数の高い食品(白米やジャガイモなど)は、ニキビを悪化させる可能性のある食べ物であることは、指摘されています。
結局のところ、バランスの取れた健康的な食べ物をとることを意識することが、ニキビのケアにも最善だと言えるでしょう。
思春期のころ、健康的な食べ物を自分で意識することはなかなか難しいかもしれませんが、自宅で食べる朝食や夕食、また間食の内容は、ぜひ意識したいところです。

・睡眠時間の確保
十分な睡眠時間が確保できないことが、ニキビを悪化させる原因となることが知られています。
夜遅くまでスマホをいじったり、ゲームに没頭したりする傾向のある思春期の年代ですが、ニキビケアの観点からすると、しっかりと寝る時間を確保することは重要です。

思春期ニキビ〜ニキビ跡にしないために

次に、思春期ニキビの跡を残さないためにできることですが、大人のニキビと同様です。

・自分でつぶさない
初期段階のニキビであれば、しっかりと消毒してつぶすことで、跡を残さずに治療できますが、適切に処置できないようであれば、自分でつぶすことは避けるべきです。

・紫外線予防
紫外線予防は積極的にするべきです。
具体的にはサンスクリーンをこまめに使用する、ニキビの炎症が強いときはバンドエイドなどでニキビを覆ってしまい、直射日光があたらない工夫もできるでしょう。

【まとめ】思春期ニキビをニキビ跡にしないための正しいケア方法

思春期ニキビの特徴、また特徴を踏まえたケアの方法をご説明しました。
思春期はどうしてもニキビができやすい年代ですが、できてしまったニキビを跡にして残すことがないように、適切なケアを心がけましょう。