肌の再生を促進するダーマペンとダーマローラーの違い

肌の再生を促進するダーマペンとダーマローラーの違い

ニキビ跡や、肌のハリ、小じわなど、さまざまな肌トラブルにお悩みの方は多くいらっしゃいます。
そんな「肌のハリをもっとよくしたい!」という方に、最近おすすめなのが、「ダーマペン」と「ダーマローラー」という治療方法。
その治療方法はとても意外で、どちらも「極細の針であえて皮膚に穴をあけることで、肌の再生力をうながす」というものです。
最近は、ダーマペンやダーマローラーについて、自宅でケアできるグッズも売り出されて話題ですが、美容クリニックや美容皮膚科ではさらに効果の高い施術をうけることも可能になってきました。
どうして、穴をあけることが肌の再生力をうながすことになるのか。ダーマペンとダーマローラーの違いはなにか。それぞれの特徴や効果について、詳しく解説していきます。

ダーマペンとは

「ダーマペン」は、33Gという髪の毛よりも10本以上の細い針で、皮膚の表面に微小な穴をあける医療機器になります。
なぜ穴をあけることで、肌にハリがでてくるかというと、肌が本来もっている「自然治癒力」が引き出されるためです。
転んだり、紙で手をきったりしたとき、いつのまにか傷が治っているという経験はありませんか? それは、人間本来が「傷を治すための修復力」をもっているからです。
具体的には、傷になっている部分ができると、成長因子やエラスチン・コラーゲンといった、肌の基盤になっている成分が産生されるようになります。
また、プラスミンなど傷で出血して固まった部分を溶かす成分も産生され、出血がなく元の肌になろうとします。
そのため、あえて傷をつけることで、肌の再生力が亢進され、もとの状態よりもよくなるというわけです。
ダーマペンの特徴は、針を垂直に安定にさせるような構造になっていることと、針の深さ自体も調節できることが特徴です。
例えば、同じ「顔」でも口のまわりの柔らかい所と、額とではまったく硬さが違います。針の深さを一定にした場合、同じ深さでも肌の傷つけられる損傷具合は、まったく異なってしまいます。
ダーマペンでは、部位にあわせて針の深さを調節することで、肌へのダメージをある程度均一にすることができます。

ダーマローラーとは

ダーマローラーも基本的な原理は、ダーマペンと一緒です。
超極細の針が、医療用のステンレスでできたローラーの先端に200本ほどくっついています。文字通りローラー状になっているので、ローラーを回すことで、針が肌に微小な穴をあけて、人間本来がもつ「自然治癒力」を促す効果があります。
ダーマローラーの最大の特徴はその「簡便性」です。
ダーマペンも 10 本以上の極細の針がついており、それなりに面積もありますが、額のような広い場所の場合、何回も施術をしなければならないのが欠点になります。
それに対して、ダーマローラーはローラーを転がすだけで、針が真皮層に入るので、広い面積の場合、「簡単に」施術を行うことができるのが特徴です。しかし、ローラーを転がすとどうしても針は斜めに入ってしまいますし、針の長さを部位ごとに調節する機能がないのが欠点になります。
このように、「皮膚の再生を、穴をあけることでうながす」という点では同じダーマペンとダーマローラーですが、どのように使い分ければよいのでしょう。それぞれを比較していきながら、詳しくみていきましょう。

ダーマペンとダーマローラーの違いとは

では、次にダーマペンとダーマローラーの違いを比較しながらみていきます。

ダーマローラーのほうが、広範囲にできて簡単にできる

さきほど述べた通り、ダーマローラーのほうが「ローラーで転がすだけ」なので、1回1回場所を変えて針をうつダーマペンよりも圧倒的に簡便です。
広い範囲である額の部分などには、ダーマローラーのほうが重宝するかもしれません。肌がもともと強い方でしたら、ダーマローラーでも肌トラブルを起こす可能性は低いといえるでしょう。

ダーマペンは、垂直に針をいれることができる

一方、ダーマペンは「正確に」針を「垂直に」入れることができることが特徴です。
ダーマローラーはローラーを転がすときに斜めから肌に刺入しながら深くなっていくため、ダーマペンで針をいれるときに比べて、肌を傷つける度合いが強いものになっています。
それに対して、ダーマペンはしっかり肌の方向に対して垂直に固定して、刺入することができるので、肌を傷つける度合いはダーマローラーよりも確実にすくなくなるでしょう。

ダーマペンは、針の長さを調節することができる

さらに、ダーマペンでは、針の長さを正確に調節することができます。
例えば、「2mm」入れると決めたら、正確に「2mm」入れることができます。
これには2つのメリットがあります。
1つ目は、ダーマローラーでは、ダーマローラーを転がす力加減などで、針の入る深さが変わってしまう可能性がありますが、ダーマペンではそれはありません。
2つ目は、部位によって針を調節することができるので、繊細な部位には浅くして調節したり、額のような比較的角質が厚い部分は深くするなど、肌のダメージと再生力を調節したりすることが部位ごとでできます。
これらの理由から、クリニックで患者様に好まれるのは圧倒的に「ダーマペン」になります。

【まとめ】肌の再生を促進するダーマペンとダーマローラーの違い

今回は、ダーマペンとダーマローラーの特徴を、それぞれについて解説いたしました。
どちらも穴をあけることで、成長因子であるエラスチンやコラーゲンの再生を促す点は同じです。しかし、ダーマローラーのほうがローラーを転がすだけなので、簡単で使いやすい一方で、針が斜めに入ったり、長さを調節できなったりする分、肌へのダメージも大きくなりがちです。
一方、ダーマペンのほうが、針も調節しやすく、同じ「肌に穴をあける」でも均一に空けることができます。その分、ダーマローラーよりも手間がかかるのが難点です。
ご自身の肌の状態や部位に合わせて、上手に使いわけたいですね。
ただし、セルフケアでダーマローラーやダーマペンを使用する場合、思わぬ肌トラブルを招きやすく、その肌トラブルで治療するのもままなりません。
セルフケアよりもクリニックの施術を受けることをおすすめいたします。
ご不安な点がありましたら、ご希望の治療方法ふくめて、スタッフにご相談ください。

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。