肌質の改善やニキビ跡の治療に効果的とされるダーマペン。
ダーマペンは、超極細の針で肌に穴をあけることで、肌本来が持つ自然治癒力を活性化。コラーゲンやエラスチンなど、肌の基盤となる成分を生み出す力を引き出します。さらに美容成分を肌に浸透させることで、美容成分を塗るだけでは通らない肌奥深くまでいきわたらせることができるのです。
こんな素晴らしい力を持つダーマペンですが、実は針の「深さ」を調節できるようになっています。深さ0.25㎜~2.5㎜まで幅広く調節することができ、肌トラブルのさまざまなニーズにお応えできるのが特徴のひとつなのです。
この記事では、ダーマペンをさらに深く知るために針の深さごとの効果やダウンタイムなどを解説します。
この記事を読むことで、ダーマペンの針の深さと効果・痛み・ダウンタイムなどの副反応の目安などを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- ダーマペンの針の深さで効果はどのように変わるのか
- ダーマペンの針の深さごとの具体的なダウンタイム
- ダーマペンの針の深さによる痛みの違い
目次
ダーマペンの深さによる効果の違いは?
ダーマペンの針を挿す深さによって、どういった効果の違いが出るのでしょうか。
0.25㎜の場合
0.25㎜は角質層の非常に浅い層にまで届く、必要最小限の深さです。そのため「刺激や副反応を最小限に抑えて、ダーマペンの効果を試してみたい」という方にはおすすめです。
特にニキビの治療に有効とされています。
ニキビは毛穴が皮脂や角質で詰まると、アクネ菌が繁殖して「赤ニキビ」となります。ダーマペンで毛穴がふさがるのを予防することで、新しいニキビができにくくなり、ニキビ自体を改善することができます。
0.5㎜の場合
0.5㎜は角質のやや奥深くまで針を入れることができます。そのため、深いところから発生するニキビにも対処できるようになります。しかも、0.5㎜でもほとんど刺激は強くでません。
したがって、「ダーマペンの効果をある程度しっかり実感したいけど、副反応が気になる」という方にはおすすめになります。
適応疾患としては、やはりニキビの治療に主に使います。さらに0.5㎜になると、ある程度治癒過程でコラーゲン生成が促されるので、しわやたるみの治療にも効果が出てくるようになるでしょう。
1.0㎜の場合
1.0㎜になると、角質が薄い場所である顔などは表皮の最奥である「基底層」にまで達する場所も出てきます。
基底層にまで達すると、肌へのダメージもさらに強くなるため、場所によっては一番効果的な針の深さとしてご紹介されることもしばしばです。
ニキビだけでなく、真皮近くから出てくる病変である「ニキビ跡」のほか、「しわ」や「たるみ」に対しても有効になります。
1.5㎜の場合
皮膚が薄いところでは真皮に達する場合が出てくるほか、多くの場所で基底層にまでアプローチできる針の深さになります。この深さから痛みが強くなりやすくなります。
基底層とは、表皮と真皮をつなぎあわせる場所であり、表皮の細胞をつくる大本の部分でもあります。その基底層にアプローチするのですから、ターンオーバーを促し、あたらしい皮膚を作るきっかけになることは間違いないでしょう。
さらに、真皮に達すると色素沈着やケロイドのように真皮から盛り上がって出てくるニキビ跡に対してもさらに有効になります。
2.0㎜以上場合
2.0㎜以上になると、ほとんどの部位で真皮層に到達します。そのため、痛みも伴うようになりますし、2.0㎜を超えると、キズ跡が生じることもあります。しかし、深い部分までアプローチできるため、クレーターになってしまったような重度なニキビ跡にも効果的になります。
副反応のリスクとダーマペンの効果のどちらを取るか。担当医師やスタッフと事前カウンセリングさせていただきながらご提案いたします。
ダーマペンの深さとダウンタイムや痛みの違いは?
ダーマペンは非常に極細の針で施術を行いますが、基本的に深さが深くなるほど、ダウンタイム(もとの肌に回復するまでの時間)や痛みは強くなってきます。
具体的なダウンタイムの目安は以下の通りです。
- 0.25~0.5㎜の場合:2日~3日程度
- 1.0~1.5㎜の場合:4~5日程度
- 2.0~2.5㎜の場合:6~7日程度
実際には、ダウンタイムは肌のもともとの状態や場所(一般的に肌の薄さに対して深い針で治療を行った方が長引きます)によっても大きく変わりますので、参考程度としてください。
また施術中の痛みに関しては、あらかじめ表面麻酔をするため、深さによって変わることはありません。ただし、骨が当たりやすい場所の場合、チクッとした痛みを感じることがあります。
痛みの感じ方も個人によって大きく異なりますが、基本的には麻酔でほとんど痛みは抑えられるため、過度な心配はいらないでしょう。また痛みに弱い方はあらかじめ担当医師・スタッフに事前に相談するとよいでしょう。
ダーマペンのダウンタイムは?施術直後の状態と経過に合わせたスキンケアを紹介
【まとめ】ダーマペンで挿す針の深さで効果とダウンタイムは変わる?
ダーマペンの針の深さと効果、ダウンタイムや施術時の痛みなどを解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。
この記事のポイント
- 針の深さが0.25㎜の場合、刺激や副反応を最小限におさえてダーマペンの効果を試せ、ニキビの治療にも有効
- 針の深さが0.5㎜の場合、副反応をおさえながらダーマペンの効果をしっかり実感でき、ニキビの治療のほか、しわやたるみの改善にも効果が期待できる
- 針の深さが1.0㎜の場合、場所によっては基底層にまで達し、ニキビやニキビ跡、しわ、たるみの改善にも有効
- 針の深さが1.5㎜の場合、基底層から真皮まで針の刺激がおよび、ターンオーバーを促し、真皮から盛り上がってくるニキビ跡の改善にも効果が期待できる
- 針の深さが2.0㎜以上の場合、ほとんどの部位で真皮に達し、キズ跡が生じることもあるが、クレーター状になった重度のニキビ跡の改善にも効果的
- ダーマペンのダウンタイムは、針の深さが0.25~0.5㎜の場合は2~3日程度、1.0~1.5㎜の場合は4~5日程度、2.0~2.5㎜の場合は6~7日程度
- 施術時の痛みは針の深さに比例して強くなるが、表面麻酔をするため痛みに対する過度の心配は不要
ダーマペンの原理は共通ですが、針の深さによって施術する内容が異なってくるのが変わる治療方法です。
施術を希望する場合は、あらかじめ肌のどのような部分が気になっているかを担当医師やスタッフに伝え、具体的な治療プランを確認しておくとよいでしょう。
トイトイトイクリニックのダーマペンでは、痛みに配慮した施術を行っています。術前の麻酔クリーム、術後の修復剤の塗布だけでなく、術後のアフターケアとしてパックを行うことで保湿による鎮静を図り、ダウンタイムを抑える対策をしております。
ダーマペンについて気になることがありましたら、カウンセリングにて専門のスタッフにご相談ください。
参考文献・参考サイト
監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長
野田
知路
- Noda Tomonori -
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