ニキビは潰していいの?潰れた時のケアも解説

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

ニキビは潰していいの?潰れた時のケアも解説

顔にできたニキビ、気になって潰してしまった方もおられるのではないかと思います。
治療方法のひとつとして、ニキビを潰すことはありますが、自分で潰してもよいのでしょうか?
今回の記事は、ニキビを潰すことについて、詳しく解説したいと思います。

ニキビは潰してよいのか?

まずそもそもニキビを潰すことが、どのような影響を与えるのかについてご説明します。

ニキビを潰すことのよい点

ニキビは、毛穴が塞がれてしまった結果、内部に皮脂や角質が詰まった状態です。
内部に皮脂や角質が詰まった状態が続くと、アクネ菌と呼ばれる細菌が増え、炎症が起こり、ニキビが悪化します。
ニキビを潰すということは、この内部に詰まった皮脂などを外に出すことになります。したがって、ニキビを潰して内容物を外に出すことは、ニキビが治ることにつながります。
また適切に潰すことができれば、ニキビの痕が残りにくくなると言われています。
なお、医学的にはニキビを潰すことを面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)と呼びます。
科学的根拠に基づいてニキビを治療するために作られた、「尋常性痤瘡治療ガイドライン2017」では、面皰圧出は治療の選択肢のひとつとして推奨されています。
面皰圧出の効果について、科学的に検証した研究は見当たりませんが、専門家の間では有効性が既に確立していると判断されています。また医療機関で行う面皰圧出は、保険診療として認められている、正式な医療行為でもあります。

ニキビを潰すことのよくない点

ニキビを潰すと、皮膚の表面に穴が空いてしまいます。
ここから皮膚の表面にいる細菌が入り込み、内部で炎症を悪化させる可能性があります。
炎症が悪化してしまうと、ニキビが治ったあとでもシミ(色素沈着)を残してしまうこともあります。したがって、ニキビを潰すときにはこのような問題を起こさないような配慮をする必要があります。

ニキビを潰すときの注意点

ニキビを潰すときの注意点のひとつは、ニキビのステージを把握しておくことです。
ニキビを潰すことは治療の一部と考えることができますが、自分で炎症が進んだニキビを潰すと、より炎症が悪化することがあります。
自分でニキビを潰すときは、炎症を起こす前の状態のニキビに限るべきですので、ニキビのステージを把握しておくことが重要になります。

ニキビの正しい潰し方

では次に、ニキビの正しい潰し方をご説明します。
自分で潰す場合は、炎症を起こしているサインである、ニキビの周辺が赤く腫れた状態ではないことをご確認ください。

ニキビを潰す準備

まずニキビの周辺を消毒します。
市販のアルコール綿を用いることができればベストですが、もし手に入らない場合は、石鹸を用いてきれいに洗っておきましょう。もちろん、女性はメイクは落としておきます。

実際にニキビを潰す方法

ニキビを潰すときも、清潔な状態で行います。
市販の面皰圧出器(アクネプレッシャー)を用いることができればベストです。
もしどうしても手に入らないときには、清潔な綿棒を使う方法もあります。2本の綿棒を用い、ニキビを挟みこむように圧を加え、内容物を押し出します。
綿棒も手に入らない場合、できるだけ避けたほうがよいですが、自分の指で潰すことも可能です。ただし、しっかりと指先を洗って清潔な状態で行うこと、潰す際は先端が尖った爪先で潰さないことが重要です。
ニキビを挟みこむように、ゆっくりと圧を加えて押し出すのがよいでしょう。
またなかなか潰せないときは、1〜2日待つことで容易に潰すことができるようになることもありますので、無理をするべきではありません。

ニキビを潰したあとのケア

ニキビを潰したあとは、肌へのケアーが重要です。
潰したあとはいつもより念入りに洗浄し、保湿に努めます。また傷ついた皮膚は、紫外線にあたるとシミ(色素沈着)の原因となることがありますので、日焼け止めを使ったり、数日だけでも絆創膏を貼ったりして、直射日光があたることを避けるとよいでしょう。
ニキビの予防ケアも忘れず続けてください。

ニキビが潰れたときのケア

次に、ニキビが潰れてしまったときのケアを簡単にご説明します。

潰れたところから炎症が悪化しないようにする

もしいつの間にかニキビが潰れてしまった場合、炎症を起こさないようなケアが必要です。しっかりと洗うこと、そして傷口は触らないようにすることです。
数日もしないうちに傷口は塞がりますので、その間は絆創膏を貼って傷口を触れないようにすることも一案でしょう。

ニキビの跡が残らないようにする

潰れたニキビの跡が残らないようにするためには、まず、かさぶたをはがさないことが大切です。いつもより念入りに保湿ケアを続け、自然にはがれるのを待ちます。
また直射日光を避けるため、日焼け止めを塗ること、絆創膏を貼ることも、跡を残さないようにするために重要です。

【まとめ】ニキビは潰していいの?潰れた時のケアも解説

ニキビを潰す方法をご説明しました。
医療機関では、炎症が起こったニキビであっても適切な治療ができます。またニキビを潰すときも、特殊な医療器具を用いて、より清潔に、かつ効果的に、医療行為として行うことができます。
もし自分でニキビを潰すことに心配がある、炎症が起きているニキビを治療したい、より適切にニキビを治療したいとお考えの場合は、お近くの皮膚科または美容皮膚科を受診することをおすすめします。