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ダーマペンのメリットとデメリット

ダーマペンのメリットとデメリット

「ニキビ跡ができて、どんな治療をしてもなかなか治らない」
「肌自体をもっと若がえらせたい」
「ハリのある肌にしたい」
と、肌の悩みでお困りの方、いらっしゃいませんか?
そのような肌のトラブルでお悩みの方のために生まれた医療器具が、 「ダーマペン」です。
今まで、たとえばニキビ跡の治療は保険診療が中心の場合、角質層をおとすような塗り薬が基本でした。
そのため、角質層のさらに皮膚の奥深くの場所である、真皮層から整えてあげる必要のある「ニキビ跡」には、なかなか通常の治療ではアプローチできていなかったのです。
それに対して、ダーマペンとは、極細の針を使って、ニキビ跡や肌質改善を促すために使われる医療器具のことです。
具体的には、髪の毛よりも細い針で「あえて」皮膚の表面に穴をあけることで、皮膚本来がもつ再生力をうながしていき、凹凸のない滑らかな肌に導いていきます。
さらに、美容成分を、穴をあけたところから浸透させることで、より深く美容成分を注入することもできるのです。
このように、ダーマペンは従来の角質層に対するアプローチをこえた、真皮層からのアプローチを可能にするので、なかなか治らなかった「ニキビ跡」に対しても効果を発揮することができます。
その他にも、ダーマペンには、優れた効果がいくつもありますが、逆に極細の針を使っており、気を付けなければならない点もいくつかあります。
今回は、こうしたダーマペンについて、メリットとデメリットに分けて、さらに解説していきましょう。

ダーマペンのメリット

ダーマペンの施術にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

①ニキビ跡の治療などを、皮膚のより深い「真皮層」から立て直すことができる

そもそも「ニキビ跡」は、どうしてできてしまうのでしょうか。
ニキビ跡のことを「炎症性瘢痕」といいます。
ニキビを繰り返すことで、身体がニキビを追い出そうと、毛穴やその周辺に炎症を起こします。それでもニキビ菌の勢力が強く、炎症が強くでた場合、皮膚表面だけでなく、さらに奥側の真皮層にまでおよびます。真皮層にまで及んだ炎症を治そうと、戦いを繰り広げた跡が「ニキビ跡」です。
真皮まで及んでいると、角質を削る作用のある外用薬でもなかなか治すことができません。そこで、ダーマペンで傷を入れて、真皮にまで刺激し、皮膚の再生を促し、さらに成長因子をいれてあげることで、元の肌に戻ろうとする力を促すことが期待できます。

②美容成分を入れることで、さらに肌の再生を促し、より張りのある肌へ

ダーマペンを扱うクリニックでは、多くの場合、「極細の針を刺して終わり」といった治療だけではありません。
針を刺した穴からさまざまな美容成分を入れることで奥まで美容成分を浸透させて、従来の持つ肌の力をよみがえらせることもできます。
たとえば、お肌の抗酸化作用が期待できるビタミンやビタミンE、お肌の基盤を作ることができるエラスチンなど、さまざまな種類のものがあります。どの成分がご自身のお肌の状態で足りない成分か、なども含めてスタッフと相談しながら施術内容を決めていくこともできます。

③適切に施術すれば、痛みもほとんどなく施術可能

最近は、針の技術も進歩しており、極細の針は髪の毛よりも細くなっております。また、一定の圧力による振動を加えながら、均等に肌に当てることができるので、ここ数年で、さらに腫れや痛みを抑えられるようになりました。
また、実際の施術には、痛くないように事前に麻酔クリームを塗り、表面麻酔も行いますので、さらに痛みなく施術をうけられます。
ダーマペンを使用すると、数日から1週間程度、赤みがでる場合がありますが、自然と改善していきます。これは、「自然治癒力」が起こっている証拠になりますので、ご安心ください。
メイクは通常翌日から行うことができます。

ダーマペンのデメリット

では次にダーマペンのデメリットをみていきます。

①極細の針を使用する分、取り扱いには注意が必要

髪の毛より細い針とは言え、肌に針を入れる医療行為になります。
肌の本来持つ再生能力を利用して、針で「あえて」穴をあけるため、穴をあけられた肌をケアできる技能をもつクリニック選びが重要になります。
自分自身でダーマペンを購入して使用すると、そういったケアが十分できず、肌がより一層あれるということもありますので、ダーマペンを扱う経験が豊富なクリニックで施術をうけましょう。

②金属アレルギーの方など受けられない方がいる

針は金属でできているため、金属アレルギーの方は、ダーマペンを使用することができません。また、コントロールできていない糖尿病の方。妊娠中や出血性疾患で、出血のコントロールが難しい方。ケロイド体質で針の反応が過剰にでてしまう方などはダーマペンの施術を受けられない場合があります。
あらかじめ、ダーマペンが自分に合っているのかをスタッフや医師に相談しておくとよいでしょう。

③ダーマペンを使用後、いくつか日常生活の注意点がある

ダーマペンでは、施術も重要ですが、アフターケアもとても大切になります。

  • 腫れがひくまで紫外線を避けて日焼け止めを使用していただく
  • アルコールが入っている化粧品などを中止していただく
  • サウナや入浴は赤みが引くまでさけていただく

などの、日常生活の注意点があります。
施術を受けられたあと、医師やスタッフから十分な説明がありますので、ご安心ください。

④1回の治療ではなく、継続した治療が必要

ダーマペンは1回の施術でも、比較的効果のでやすい治療方法になりますが、メンテナンスのために、4 回から 5 回くらい受けていただくとさらに効果的になります。
お肌の状態にも回数が異なってきますので、具体的な回数については、あらかじめ医師に確認しておくとよいでしょう。

【まとめ】ダーマペンのメリットとデメリット

今回は、ダーマペンのメリットとデメリットに分けて解説いたしました。
きちんと施術すれば、肌質自体を変える画期的な治療法が「ダーマペン」です。
針を使用すること、取り扱いに注意する点もあるので、ご自身で施術せず、クリニックで施術されることをおすすめします。
患者様の肌の状態や、痛みの感じ方などに応じて、ひとりひとりベストな治療方法を提案してまいりますので、お気軽にご相談ください。

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

更新日:
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