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糸リフトのデメリットとは?メリットだけでなくリスクや副作用も解説

糸リフトのデメリットとは?メリットだけでなくリスクや副作用も解説

鏡を見るたびに、フェイスラインのたるみやほうれい線が気になっていませんか? 年齢を重ねるごとに、肌のハリや弾力は失われていくもの。でも、諦めるのはまだ早い!
最近、手軽にリフトアップ効果が期待できる施術として「糸リフト」が注目を集めています。
メスを使わず糸を挿入するだけで、キュッと引き上がった若々しい印象を取り戻せる糸リフト。ダウンタイムも外科手術より短く、忙しい方でも気軽に受けられるのが魅力のです。
しかし、糸リフトはメリットばかりではありません。効果の持続期間や費用、そして起こりうるリスクなど、知っておくべき点はたくさんあります。
この記事では、糸リフトのメリットだけでなく、デメリットなどのリスクを解説します。
この記事を読むことで、糸リフトのメリット・デメリットだけでなく、治療リスクを最小限に抑えるための注意点などを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • 糸リフトで期待できる具体的な効果
  • 糸リフトのダウンタイムや施術後の経過
  • 糸リフトのリスクと副作用
  • 安全に糸リフトを受けるためのクリニックの条件は?

糸リフトとは

糸リフトとは、特殊な医療用の糸を皮下に挿入することで、たるんだ肌を引き上げ、リフトアップ効果を得られる施術のこと。皮膚の下に糸を挿入することで物理的に皮膚を支え、皮膚のたるみを改善します。
糸リフトの魅力は、メスを使わずに施術を行えるため、傷跡が目立ちにくいこと。また、施術時間も比較的短く、ダウンタイムも少ないため、忙しい方でも気軽に受けられるのも嬉しい点です。
さらに糸の種類によっては、コラーゲン生成を促進する効果も期待できます。コラーゲンが増えることで、肌にハリや弾力が生まれ、より若々しい印象になるでしょう。

糸リフトのメリット

糸リフトのメリットについて、もう少し詳しく説明しましょう。主なメリットや効果として、以下の3つが挙げられます。

即効性の高いリフトアップ効果

施術直後からリフトアップ効果を実感できるのが、糸リフトの大きなメリットです。糸を挿入することで、皮膚が物理的に引き上げられるため、すぐに効果が現れます。
クリームや美容液などでのスキンケアや、セルフマッサージでは効果を実感するまでに時間がかかりますが、糸リフトならその場で効果を実感できる点が魅力です。

ダウンタイムが短い

糸リフトはメスを使わずに施術を行うため、腫れや内出血などのダウンタイムが比較的短いです。
そのため、施術後すぐにメイクも可能ですし、翌日からは普段通りの生活を送れる方がほとんどです。忙しい方でも気軽に施術を受けられます。

自然な仕上がりで肌が引き締まる

糸リフトはメスで切開するような外科手術とは異なり、ご自身の皮膚組織を糸で引き上げることでリフトアップを実現します。そのため、自然な仕上がりになるのが大きなメリットの1つ。
自分の皮膚を活かしてリフトアップするため、人工的な印象や不自然な変化がありません。また、糸リフトの挿入を適切に行えば表情筋の動きを妨げません。そのため、笑顔や会話など、表情の変化にも自然に対応し、違和感なく日常生活を送ることができます。
さらに、糸の種類によっては、コラーゲン生成を促進する効果も期待できます。コラーゲンが増えることで、肌にハリや弾力が生まれ、より自然で若々しい印象になることでしょう。

糸リフトのデメリットやリスクは?

糸リフトはメリットばかりではありません。効果の高い施術ほどデメリットやリスクも十分知っておかなければなりません。
施術を受ける前に、次に挙げるデメリットやリスクをしっかりと理解しておくことが大切です。

効果が永久に続くわけではない

糸リフトの効果持続期間は、使用する糸の種類や個人差(体質、肌質、生活習慣など)によって大きく異なりますが、一般的に、溶ける糸の場合は6ヶ月〜2年程度、溶けない糸の場合は5年程度と言われています。
溶ける糸の中でも、PDO(ポリジオキサノン)は半年〜1年、PCL(ポリカプロラクトン)は1年〜2年程度で体内に吸収されます。吸収されるまでの間、糸は皮下組織を刺激し、コラーゲン生成を促進することでリフトアップ効果を持続させます。
もちろん、糸が吸収された後もコラーゲン生成の効果はしばらく続くため、肌のハリや弾力UP効果は持続期間より長く実感できる場合がありますが、永久ではありません。そのため、糸リフトで「即効で永久にリフトアップが続く」と過度に期待しすぎない方がよいです。

十分効果を感じなかったり、いびつになる可能性がある

もちろん糸リフトを挿入する前に、十分なカウンセリングとシミュレーションを行うのですが、それでもアフターケアによっては100%シミュレーション通りというわけではありません。
例えば、施術後に激しい運動やマッサージを行うと、挿入した糸が切れてしまい、リフトアップ効果が弱まったり、持続期間が短くなることがあります。また、糸が皮膚の浅い部分に挿入された場合や皮膚が薄い場合、皮膚の表面に糸が浮き出てボコボコとした凹凸が目立つことがあることもあります。さらに、糸の挿入により表情が不自然になったり、引きつれ感などの違和感を感じる場合があるでしょう。
もちろんこれらの時に修正する手段はあるのですが、自分のイメージと完全にピッタリ同じになるとも限らないことには注意が必要です。

ダウンタイムは短いが、副反応が生じる可能性がある

確かに他の形成外科のリフトアップ手術よりもダウンタイムも短く、副反応も少ないですが、「ゼロ」ではありません。
例えば、糸リフトの主な副反応として、以下のことが挙げられます。

  • 腫れや赤み、内出血:施術部位に一時的な腫れや赤み、内出血が生じることがあります。これらは通常数日から1週間程度で治まりますが、個人差があります。
  • 感染症のリスク:皮膚に糸を挿入するため、まれに感染症が起こる可能性があります。適切な衛生管理とアフターケアが重要です。
  • 感覚異常や痛み:一部の人は施術後に違和感や痛み、感覚の鈍さを感じることがあります。これらの症状は時間とともに改善することが多いです。
  • アレルギー反応:使用される糸や麻酔薬に対してアレルギー反応を起こす可能性があります。施術前にアレルギーの有無を申告するようにしましょう。

このように、糸リフトも副反応が生じることがあるので「100%安全というわけではない」ことに注意しましょう。

リスクを最小限にするためのポイントは?

糸リフトは、正しく施術を受ければ高い効果と満足度を得られる施術です。しかし、前述のように糸リフトにはデメリットやリスクが存在することも事実です。
そこで、糸リフトのリスクを最小限に抑え、より安全に施術を受けるためのポイントを紹介しましょう。

カウンセリングで細かく医師に伝える

多くの場合、カウンセリングでの「すり合わせ」が上手くいっていないことが原因になります。例えば、

  • 自分の肌質:乾燥肌、脂性肌、敏感肌など、自分の肌質を正確に伝えましょう。
  • アレルギー:薬や素材など、アレルギーがある場合は必ず伝えましょう。
  • 持病:現在治療中の病気や服用中の薬がある場合は、必ず医師に伝えましょう。
  • 理想のイメージ:施術によってどのような効果が期待できるのか。

これらのことを確認していないと、施術者との意識のずれが生じ「こうではなかったのに」など後悔する原因となってしまいます。そのため、必ずカウンセリングでは、

  • 施術内容:どのような施術を行うのか、具体的な内容を確認しましょう。
  • 糸の種類::糸の種類や特徴、それぞれのリスクとメリットについて詳しく聞き、自分に合った糸を選択しましょう。
  • 予想されるシミュレーション結果:施術によってどのような効果が期待できるのか、具体的なイメージを共有しましょう。
  • 予想されるリスク:施術に伴うリスクや副作用について、十分に説明を受けましょう。

といったことを確認するようにするとよいです。

アフターケアをしっかりする

リスクを最小限にするためには、糸リフトの施術を単に受けるだけでなく、アフターケアも大切です。特に施術を受けてから1週間以内は、糸リフトが十分に固定されておらず、ずれが生じやすくなりがちです。
例えば、

  • 腫れや内出血のケア:冷却や処方された薬を適切に使用し、腫れや内出血を抑えましょう。
  • 洗顔・メイク:医師の指示に従い、優しく洗顔・メイクを行いましょう。
  • 激しい運動や飲酒・喫煙:施術後しばらくは、激しい運動や飲酒、喫煙は避け、患部への刺激を最小限にしましょう。
  • マッサージ:施術部位のマッサージは、医師の指示に従って行いましょう。
  • 睡眠:うつぶせ寝や横向き寝は避け、仰向けで寝るようにしましょう。
  • 食事:刺激物や硬い食べ物は避け、消化の良いものを食べましょう。
  • 定期的なチェック:定期的にクリニックを受診し、経過観察を受けましょう。

これらは特に大切なポイントです。デメリットを最小限にするためにも、必ず守るようにしましょう。

リスクを最小限にするクリニック選びとは?

リスクを最小限にするためには施術そのものだけでなく、事前カウンセリングやアフターケアも大切になってきます。しかし、やはり経験豊富なクリニックとそうでないクリニックでは、リスクの度合いが異なるのも事実です。
では、リスクを最小限にするクリニック選びはどのようにすればよいのでしょうか。

経験豊富な医師のいるクリニックを選ぶ

糸リフトは、医師の技術力によって仕上がりが大きく左右されます。
豊富な経験を持つ医師は、適切な糸の種類や挿入する位置、本数などを判断し、自然で美しいリフトアップ効果を実現することができます。また、万が一、施術中にトラブルが発生した場合でも、適切な対応を取ってくれます。

カウンセリングを重視している

良いクリニックは、カウンセリングが大切であることがわかっています。なぜならイメージのすり合わせが十分でないと、施術後にお互い不幸になることを知っているからです。
そこでカウンセリングでは自分の希望や悩んでいることを伝え、医師にしっかりと相談することが重要です。良いクリニックならきちんと話を聞いてくれるでしょう。また、シミュレーションや写真などを用いて、施術後のイメージを共有してくれるクリニックを選ぶと良いでしょう。

衛生管理が徹底されている

当然ですが、感染症などのリスクを避けるためには、衛生管理が徹底されているクリニックを選びましょう。
見た目だけの清潔さだけでなく、勤務しているスタッフや使用する器具の滅菌処理などが適切に行われているかを確認できるとよいですね。

アフターケアが充実しているクリニックを選ぶ

施術後のケアは前述の通り、ダウンタイムを短縮し合併症を予防するためにとても大切。アフターケアの内容や体制が充実しているクリニックを選び、安心して施術後の経過を過ごせるようにしましょう。

【まとめ】糸リフトのデメリットとは?メリットだけでなくリスクや副作用も解説

糸リフトのメリット・デメリット、リスクについて詳しく解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • 糸リフトは糸を皮下に挿入してたるみを引き上げ、リフトアップ効果を得る施術
  • 糸リフトのメリットは
    ・即効性があり、施術直後から効果を実感できる
    ・ダウンタイムが短く、日常生活への影響が少ない
    ・自然な仕上がりで、肌のハリや弾力もUP
  • 糸リフトのデメリットは
    ・効果は永久ではなく、糸の種類や個人差によって持続期間は異なる
    ・糸が浮き出てしまう、表情が不自然になるなどのリスクがある
    ・腫れ、内出血、感染症などの副反応が起こる可能性がある
  • リスクを最小限にするためにすべきことは
    ・カウンセリングで医師に、施術内容、希望、リスクなどを詳しく伝え、これらを理解しておく
    ・アフターケアをしっかり行い、糸のずれや合併症を予防する
  • リスクを最小限にするためのクリニック選びは、経験豊富な医師、丁寧なカウンセリング、徹底した衛生管理、充実したアフターケアのあるクリニックを選ぶこと

糸リフトは、メスを使わずにリフトアップ効果を得られる魅力的な施術です。しかし、効果の持続期間や費用、起こりうるリスクなど、知っておくべき点もいくつかあります。
施術を受ける際は、メリットだけでなくデメリットやリスクも理解した上で、経験豊富な医師のいる信頼できるクリニックを選び、医師とよく相談することが大切です。
トイトイトイクリニックでは、糸リフト治療の経験豊富な医師のみが治療を担当いたします。また、事前のカウンセリングでは、医師との時間を十分に取り、医師と患者様との認識のずれが起きないように努めております。
糸リフトについて正しく理解いただき、ご自身に合った施術を選択していただける環境にて患者様をお迎えいたしております。

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛、アートメイク、糸リフトをメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷・池袋・新宿)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

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