ビタミンCの働きとは?肌に良い理由とおすすめのスキンケア

ビタミンCの働きとは?肌に良い理由とおすすめのスキンケア

ビタミンCは、スキンケアに欠かせない成分として知られています。しかし、ビタミンCの成分や働きまできちんと理解して利用している方は、意外と少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、ビタミンCについてもっとよく知っていただくために、成分や特徴、効率よく摂取する方法やスキンケアへの活用方法などについて解説します。

そもそもビタミンCとは?なぜ肌に良いの?

ビタミンCは、体に欠かせない栄養素のひとつです。シミをできにくくしたり、肌のハリをアップさせたりする作用などが期待できますが、肌に取り込まれにくいという難点があります。

ビタミンCは体で作ることができない栄養素のひとつ

体を健やかに保つためには、炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルといった栄養素が必要です。特にビタミンは体の中で作ることができないので、積極的な摂取が欠かせません。
ビタミンにはいくつかの種類がありますが、水に溶けやすい水溶性ビタミンと油分に溶けやすい脂溶性ビタミンに分けられます。ビタミンCは“L-アスコルビン酸”と呼ばれる物質で、水溶性ビタミンの一種です。

ビタミンCが肌に良いとされる理由

ビタミンCには、以下のような作用があることがわかっています。

  • 有害な活性酸素から体を守る抗酸化作用
  • メラニンの生成をおさえてシミやくすみを予防・改善する作用
  • 肌の新陳代謝をうながしてターンオーバーサイクルを整える作用
  • 皮脂の分泌量をコントロールしてニキビや吹き出物を予防する作用
  • コラーゲンの産生をうながして肌のハリや弾力をアップさせる作用

そのほか、動脈硬化や心疾患の予防・免疫力アップなどにも役立つとされています。

摂取が難しいビタミンC

ビタミンCは熱に弱く水に溶けやすいため、調理の過程でかなりの量が失われてしまいます。サプリメントなどを利用して多めに摂取しても、過剰分は尿と一緒に排泄されてしまうため、体内に蓄積しておくこともできません。
さらに、水溶性ビタミンであるビタミンCは、肌に塗っても皮脂ではじかれてしまうため、そのままの形では肌の奥まで届けることはできません。
したがって、ビタミンCをスキンケアに活用するためには、さまざまな工夫が必要です。

食事などからビタミンCを摂る方法

ビタミンCを摂取するためには、バランスの良い食事を心がけることが大切です。食生活が乱れがちな場合は、必要に応じてサプリメントを利用しましょう。

野菜や果物を意識して摂取

ビタミンCは、果物や野菜に多く含まれます。加熱でビタミンCが壊れるのを避けるため、生野菜を積極的に摂るようにしましょう。
生で食べることが難しい食材は、電子レンジを利用して調理するのがおすすめです。加熱時間が短く、野菜を水に浸さず調理できるため、ビタミンCをはじめとした栄養素の破壊・流失をおさえられます。また、スープなどにして汁ごと食べるのも良い方法です。
なお、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類は、ビタミンCがでんぷんに守られていて熱に比較的強いため、特に加熱調理に向いています。

サプリメントや医薬品に頼るのも選択肢のひとつ

栄養バランスの乱れが気になる場合は、サプリメントや医薬品に頼るのも方法のひとつです。ビタミンC配合のサプリメントや一般用医薬品は多数販売されているため、迷ったら薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
美容皮膚科などでは、医療用のビタミンC製剤が処方されることもあります。ただし、保険適用の可否は症状により異なるため、事前に確認が必要です。

スキンケアにビタミンCを取り入れる方法

日々のスキンケアには、肌に取り込まれやすいビタミンC誘導体配合のコスメを利用しましょう。美容皮膚科で、イオン導入などの専門的な施術を受けるのもおすすめです。

スキンケアにおすすめなのはビタミンC誘導体配合のコスメ

ピュアなビタミンCは肌に浸透しにくいため、肌に浸透しやすく、かつ浸透後にビタミンCに変化するビタミンC誘導体配合のコスメを利用しましょう。
ビタミンC誘導体には、いくつかの種類があります。
水溶性ビタミンC誘導体は比較的効果が早くあらわれ、油溶性ビタミンC誘導体は皮膚に長くとどまるという性質があります。目的に合わせて上手に使い分けるようにしましょう。
なお、ビタミンC誘導体も、ビタミンCと同様に皮脂の分泌量をコントロールする働きがあります。敏感肌や乾燥肌の方は、肌が乾燥し過ぎないように注意しましょう。また、ビタミンC誘導体を高濃度配合するものは、肌への刺激も強くなります。肌質やその日の肌の調子にも配慮しながら、適切なスキンケアを心がけてください。

水溶性

  • リン酸アスコルビルマグネシウム
  • リン酸アスコルビン酸ナトリウム
  • アスコルビン酸グルコシド
  • アスコルビルエチル

など化粧水・美容液・パウダーなどに配合されることが多い。

油溶性

  • ステアリン酸アスコルビル
  • テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(別名:アスコルビン酸イソパルミテートまたはイソパルミチン酸アスコルビル、略称:VCIP)

などクリームなど油分を含む化粧品に配合されることが多い。

水溶性・油溶性両方の性質を持つもの

  • アスコルビン酸-2リン酸-6パルミチン酸(別名:アプレシエ、略称:APPS)

など水とも油とも相性が良いため、さまざまなコスメに配合されている。
浸透力が高く、真皮まで到達可能。

美容皮膚科でイオン導入や点滴などを受けるのもおすすめ

美容皮膚科で、イオン導入やエレクトロポレーション、美容点滴などを受けると、より効率よく肌のすみずみまでビタミンCを届けることができます。

イオン導入

イオン導入は、弱い電流でイオン化した有効成分を角質の奥深くまで浸透させる施術です。家庭用のイオン導入器も販売されていますが、出力が弱いためあまり効果は期待できません。
美容皮膚科でイオン導入を受ける場合は、1~2週間に1度くらいの頻度がおすすめです。

エレクトロポレーション

イオン導入よりも、さらにいろいろな成分を肌に導入したい場合は、エレクトロポレーションを受けましょう。
エレクトロポレーションは、特殊な電流で肌のバリア機能をゆるめ、有効成分を浸透させる施術です。ヒアルロン酸のように、分子が大きくイオン化されていない成分も肌の奥に届けることができます。
エレクトロポレーションは、数週間~1ヶ月に1回くらいの頻度で受けるのが理想です。

美容点滴

ビタミンCをはじめとした栄養素や有効成分を、ダイレクトに体内に注入する施術です。美容点滴は、悩みに合わせて成分をブレンドできるのが大きな魅力です。
美容点滴は1週間に1回程度、5~10回程度続けるとより良い効果が期待できます。

【まとめ】ビタミンCの働きとは?肌に良い理由とおすすめのスキンケア

ビタミンCは、肌だけではなく健康にもさまざまな効果が期待できる栄養素ですが、水に溶けやすく熱に弱いため、気づかないうちに不足していることもあります。食事やサプリメントだけに頼るのではなく、ビタミンC誘導体を配合するコスメを上手に利用して、角質層の奥から美しくなることを目指しましょう。
日々のスキンケアに物足りなさを感じる場合は、美容皮膚科の利用も考えてみてください。肌の奥に直接ビタミンCを届ける施術で、美しく健康的な肌を目指すことができます。

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。