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マッサージピールとは?その効果やダーマペンへの応用について

マッサージピールとは?その効果やダーマペンへの応用について

美容クリニックで肌を若返らせるのに用いられる「マッサージピール」というのをご存知でしょうか。
「マッサージピール」は、簡単にいうとピーリングの一種です。ピーリングとは、特殊な薬液を肌に塗ることで角質をはがし、新しい肌に生まれ変わるきっかけを作る施術です。
ピーリング自体 1929 年から使用されていた医療技術ですが、薬品自体の皮膚への刺激が強く、肌を生まれ変わらせながらも肌への刺激が少ない、ちょうどバランスのよい薬品や濃度調整を行うのが大変な作業でした。しかし、10年間の臨床研究をへて、バランスの良い配合を見つけたのが Rossana Castellana博士であり、「PRX-T33@」という製品です。これを使用した独自のピーリング方法が「マッサージピール」になります。
このPRX-T33@を使うマッサージピールは、他のピーリングと何が違うのでしょうか。

この記事では、マッサージピールの特徴や効果などを解説します。
この記事を読むことで、マッサージピールで用いられるPRX-T33@の効果や施術頻度、ダーマペンとの併用がおすすめの理由などを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • マッサージピールで使われるPRX-T33@の成分とその役割
  • マッサージピールがおすすめの方
  • マッサージピールの施術内容
  • 効果的なマッサージピールの施術間隔
  • マッサージピールとダーマペンの併用が肌に及ぼす影響

マッサージピールの内容と効果

マッサージピールで使われている「PRX-T33@」の主な有効成分は、過酸化水素(H2O2)、トリクロロ酢酸(TCA)とコウジ酸です。
トリクロロ酢酸(TCA)は、異なる濃度で皮膚の表面から深部にいたるまでのピーリングが、時間やトリクロロ酢酸(TCA)の濃度によって異なってくるのが特徴です。
「PRX-T33@」の「33」は、このトリクロロ酢酸(TCA)が「33%」であるということを意味します。この値だとちょうど浅い層から中間層の表面までのほどよいピーリング作用を示すことが臨床研究で分かっています。
またトリクロロ酢酸(TCA)は、血小板由来増殖因子(PDGF-B)や血管内皮増殖因子(VEGF)をはじめとした成長因子の分泌をうながし、真皮を刺激して角化細胞の増殖因子を活性化させることもわかっています。
さらに「PRX-T33@」の特徴は、トリクロロ酢酸(TCA)に加えて、過酸化水素
(H2O2)やコウジ酸がバランスよく含まれていること。
過酸化水素(H2O2)はトリクロロ酢酸(TCA)の刺激作用を調節しながら、組織の修復する際に重要な役目を果たします。
酸によるピーリング作用を調節するため、いままであまりに効果が強くなかなか使いづらいトリクロロ酢酸(TCA)が安全に使えるようになりました。また、コウジ酸は炎症が生じるときに生じやすいシミの発生を防いでくれる役割があります。
「PRX-T33@」は、ヨーロッパをはじめ、オーストラリア・日本でもすでに国際特許を取得した製品となっており、国際的に信頼性の高い製品です。効果としては、ピーリングして新しい肌に生まれ変わるのをうながす効果が期待できます。
たとえば、

  • 顔・首・胸の皮膚の張りがなくなってきたと感じる方
  • 妊娠した後の線が気になる方
  • シミやくすみが気になる方
  • ニキビやニキビ跡の凸凹を治したい方

などにおすすめです。

マッサージピールの実際の使い方

しかし、「PRX-T33@」の安全性は高いものの、家庭で行うには法令で禁止されているくらい強力なものですので、クリニックで施術をうけることになります。
実際、マッサージピールを行う際にも、ピーリング剤をただ塗るだけではありません。一定範囲に少量だけ塗布し、皮膚の強い部分から弱い部分で優しく手ですり込みます。
皮膚も部位によって厚さがことなるため調整が難しく、研修を受けた人しか扱うことができません。また、施術中のヒリヒリ感や刺激感をみながら、適宜調整を行っていきます。
施術後は日焼け止めクリームを使用し、紫外線から肌を守る必要はありますが、施術直後からメイクも可能です。施術直後は皮膚が敏感になっていますので、保湿をたっぷり使っていただきながら、「こする」「かく」などの刺激はなるべくしないことが大切です。
「マッサージピール」は1~2回で効果は実感できますが、1週間ごとに3~5回くらいのペースで施術を受けていただくと、さらに高い効果が期待できます。その後、肌質を安定させるために、6ヶ月ごとにメンテナンスを行うとよいでしょう。

マッサージピールとダーマペンの組み合わせ方

さらに「マッサージピール」の効果を高めたいという人におすすめなのが、今肌を生まれ変わらせると話題になっている「ダーマペン」と組み合わせることです。
「ダーマペン」は、一言でいうと、皮膚に非常に細かい穴をあけて肌の代謝をうながす医療技術です。毎秒 120 回という速さで高速振動をすることで、1,920個/秒の微細な穴を、表皮から真皮層にかけて一定の深さで均一に開けることができます。
「ダーマペン」を使うことで、さらに皮膚の自然治癒力が高まり、肌質の改善が期待できます。さらに、マッサージピールで表面を剥離することで、お互いの持っている力がより強くなります。
「ダーマペン」と「マッサージピール」は非常に相性がよいため、組み合わせた治療方法は「ヴェルヴェットスキン」(上質な布のような肌)と呼ばれています。

【まとめ】マッサージピールとは?その効果やダーマペンへの応用について

「マッサージピール」について、効果から実際の使い方・ダーマペンとの組み合わせ方に至るまで幅広く解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • マッサージピールで使われるPRX-T33@には、ピーリング作用のあるトリクロロ酢酸、刺激作用の調節や組織修復に重要な役割を果たす過酸化水素、炎症にともなうシミの発生を防ぐコウジ酸がバランスよく含まれている
  • マッサージピールは、肌のハリ不足や妊娠後の肉割れ、シミやくすみ、ニキビやニキビ跡に悩む方におすすめの施術
  • マッサージピールは医療機関のみで受けられる施術で、医師またはその指導を受けた看護師が肌の状態や厚みに応じて塗布量や塗布範囲を調節する
  • マッサージピールは、1週間ごとに3~5回くらいのペースで施術を受けると高い効果が期待でき、その後は肌質を安定させるために、6ヶ月ごとにメンテナンスを行うとよい
  • マッサージピールとダーマペンを併用すると、肌の自然治癒力がより高まり、「ヴェルヴェットスキン」を目指すことができる

ダウンタイムもあまりなく、比較的安全に使用できるような最新のピーリング技術が「マッサージピール」になります。また、マッサージピールは、毛穴の引き締めやターンオーバーサイクルを整えたい方におすすめの施術です。ただし、その強い効果から法令により、医療機関の有資格者のもと厳重に管理されており、医療機関でしか使うことができません。
興味がありましたら自分で購入しようとせず、マッサージピールを取り扱っている皮膚科・美容皮膚科にご相談ください。

トイトイトイクリニックでも、マッサージピールを使ったダーマペン施術である「ヴェルベットスキン」をお受けいただけます。今ならトライアルメニューや割引症例モニターも募集中ですので、お得にお受けいただけます。
ヴェルベットスキンを検討中の方は、まずは無料カウンセリングにお越しください。担当スタッフが施術について、丁寧にご説明させていただきます。

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛、アートメイク、糸リフトをメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷・池袋・新宿)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

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