ダーマペンとは、33Gという細い針を使って、「あえて」肌に傷をつけることで肌の内側からもっている修復力を促す治療です。 コラーゲンやエラスチンなど、肌の基盤となる成分を生産するのを助けるとともに、美容成分を注入することで肌の奥まで浸透させることができます。
本来なら、細い針を使うとは言え、肌に傷をつける行為を「あえてしている」ため、期待した肌再生力を促すためには、デリケートなケアが必要です。そのため、医療行為に準じるものとして、クリニックで十分にリスクを考えた上で施術を行っていただいた方がよいことは言うまでもありません。しかし、どうしても十分な肌の管理をおこなう必要があるため、治療費が高くなることは否めません。それを嫌って、「自分でダーマペンをすればよいのでは?」という方もいるようです。
たしかに、セルフでダーマペンを行った方が、自分の好きな場所を気兼ねなく施術することができますし、値段も安くすみそうです。しかし、ダーマペンを行ったあとのケアは十分できるのかが気になりますよね。
では、ご自身で行うセルフダーマペンとクリニックで受けられるダーマペンとでは、いったい何が違うのでしょうか。
この記事では、セルフダーマペンの危険性などを解説します。
この記事を読むことで、セルフダーマペンで失敗しやすい理由やセルフダーマペンがおすすめできない理由などを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- 自分でセルフダーマペンを行うのが難しい理由
- セルフで行うダーマペンとクリニックで受けられるダーマペンの違い
- セルフダーマペンで施術後の管理が難しい理由
- セルフダーマペンで覚悟しなければいけないリスク
目次
セルフダーマペンとクリニックでのダーマペンとの違い
セルフでダーマペンを使用しないほうがよい理由を4つご紹介いたします。
①セルフダーマペンだと、ダーマペン以外の準備も多く必要
「自分でダーマペンをやってみよう」といっても、機械があればすぐできるものではありません。
麻酔クリームや十分な消毒も前もって必要ですし、アフターケアのための準備も必要です。針を刺すのは、そんなに時間がかかりませんが、そのあとのアフターケアも考えると、非常に大きな時間をとられます。
動画や記事をみながら、なんとか器具も揃えられるかもしれません。しかし、専門家のバックアップもなく、すべて自分で準備もして手順も覚えなくてはいけない、というのは相当なプレッシャーではないでしょうか。
②セルフダーマペンだと、クリニックでのダーマペンと手技自体に差がでてくる
ダーマペンは、肌の調子や部位・痛みの程度などによって、針の長さなどを調節する必要があります。自分自身でダーマペンを行うと、(これはしかたないことだと思いますが)、どうしても痛みの程度を優先してしまったり、肌の調子を十分理解しないまま行ってしまったりして、ダーマペンを適切に調節することができなくなります。
クリニックでダーマペンを行うと、その点非常に多くの患者様の肌の状態を確認してから施術を行っています。さらにダーマペンの使用経験も豊富なため、ダーマペンの手技の正確さが違ってきます。
③ダーマペンを行った後の管理も、自分で行わなくてはならない。
ダーマペンを行う上で、手技と同じくらい重要なのが、「アウターケア」です。特に、腫れがひどくなってきたときに、他の皮膚科で診察しても、クリニックによってはダーマペン手技後の皮膚の状態を知らない医師もいます。
そのため、自分自身で皮膚ケアを行う必要がありますが、セルフで行うには限界があり、専門的な知識が必要な場合もあるでしょう。
セルフでダーマペンを行う場合は、こうした肌トラブルが起きた場合の十分な知識も必要になってきます。
④ダーマペンを行ったことによる責任も、全部自分に返ってくる。
クリニックでダーマペンを行った場合は、もちろんダーマペンでの肌トラブルに関する責任はクリニックにあります。もちろん、クリニックで手に負えない場合は、連携している病院などと連携することもあるかもしれませんが、ある意味「肌トラブルについての保証」もついているといっても過言ではないでしょう。
しかし、セルフでダーマペンを行う場合は、当然「自己責任」です。もしも肌トラブルがおこって、トラブルの対処に難渋してしまったとしても、「自己責任」になってしまいます。
もちろん、皮膚科に相談すれば対処はしてくれるでしょう。しかし、どうしても「自分でやってしまったことだから」という点はまぬがれません。ご自身のお肌はひとつしかありません。「安くすませられるから」という理由でダーマペンをセルフで行って失敗したときのリスクは、とても大きいでしょう。
【まとめ】「セルフのダーマペンで失敗!医師がおすすめしない理由」
セルフダーマペンがおすすめできない理由や危険性などを解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。
この記事のポイント
- セルフダーマペンでは、麻酔クリームや消毒、アフターケアの準備や施術なども専門家のバックアップなしでこなさなければならない
- クリニックのダーマペンでは、正確な手技で肌の状態に応じた施術を受けることができるが、セルフダーマペンでは、肌の状態に応じた施術が難しく、針の長さなども適切に調節できていないことが多い
- セルフダーマペンでは十分なアフターケアができない可能性が高い
- クリニックでダーマペンを行う場合は、施術による肌トラブルに関する責任はクリニックがケアしてくれるが、セルフダーマペンでの失敗はすべて自己責任
セルフダーマペンは、気軽で安価な印象があるかもしれません。しかし、ダーマペンは「あえて」肌に傷をつける施術であるため、個人で行うにはリスクの高い治療であるといわざるを得ません。
クリニックでは、ダーマペンのリスクを最小限におさえるための経験と知恵と技術があります。万が一に備え、トラブルが起きたときの対処法も用意しています。
ご自身の肌を大切に思うなら、クリニックでのダーマペンをおすすめいたします。
トイトイトイクリニックでは、専門の医師が診察から術後の肌トラブルまで、責任を持って対応させていただいております。ダーマペン施術について、ご不安や疑問などありましたら、無料カウンセリングにてご相談ください。
監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長
野田
知路
- Noda Tomonori -
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