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ダーマペンの効果と効果が出るまでの期間と回数の目安

ダーマペンの効果と効果が出るまでの期間と回数の目安

「ダーマペン」についてどこまでご存知ですか?
「ダーマ」とは「derma」といって、「皮膚」のこと。
「ペン」は文字通り「pen」。ダーマペンがペン状の形をしていることから由来します。直訳すると、「皮膚ペン」ですね。
この「ダーマペン」。先端についているのは、インクではありません。非常に細い針が16本もついているのです。
「ダーマペン」は、この33Gという、注射に使われる針よりもっと小さい針で、皮膚の表面に微小な穴をあける医療機器になります。さらに、毎秒1920個という速さで小さい穴をあけていくのです。
「皮膚に穴をあける」と聞くと、「肌を傷つけるのは悪いことなのでは?」と思う方も多いでしょう。ご安心ください。ダーマペンで傷つける穴は非常に小さく、見た目ではもちろん、顕微鏡レベルでやっと見える程度になります。
では、なぜわざわざ「皮膚に穴をあける」医療機器が、くすみやシワを改善したり、ニキビの跡を改善したりする効果につながるのでしょうか。また、ダーマペンの効果が出るのにはどの程度の回数と期間が必要なのでしょうか。

この記事では、ダーマペンの効果と期間、回数について解説します。
この記事を読むことで、ダーマペンの効果と効果が出るまでの期間、必要な治療回数の目安などを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • ダーマペンの効果とは
  • 治療で効果が期待できる自然治癒力とは
  • ダーマペン治療のメカニズム
  • ダーマペン治療の実際
  • 治療から効果が出るまでの期間について

ダーマペンの効果について

ダーマペンにはどのような効果があるのでしょうか?

①皮膚に微小な穴をあけることで肌の「修復力」をうながす

皮膚表面が傷つくと、見た目ではわかりませんが、傷つけられた部分を治そうとする働きが人間には備わっています。これを「自然治癒力」といいます。
ころんで傷がついても、いつの間にか治っていたり、かさぶたになっていたりした経験はありますよね。「かさぶた」になるか「跡を残さず治るか」は、最初についた傷の程度によって異なってきます。
「ダーマペン」でわざと開ける穴は「33G」といって0.1mm程度の非常に細いものになります。ですので、跡をの残さず、自然治癒力を引き出すことができるのです。
「自然治癒力」を引き出すと、コラーゲンやエラスチンなど、肌の基盤となる成分の産生が促されます。いわゆる、「肌がもとに戻ろうとする性質」が加わるため、肌質が改善されたり、毛穴の開きを改善したり、といった効果が期待できるのです。

②微小にあけた穴に美容成分を注入することで、成分が肌の奥まで浸透する

さらに、ダーマペンの効果は「穴をあける」だけにとどまりません。
実は、肌の表面には「角質層」といって、外部の異物を侵入させないバリア機能が備わっています。そのため、化粧水などの美容成分は、直接塗るだけでは、なかなか肌に浸透しないものも含まれています。その中に、「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」など分子量の大きいものが含まれます。
「ダーマペン」では、肌に針をいれるため、直接塗るだけでは、なかなか肌に浸透しない高分子の美容成分を直接注入することができるのです。その分、直接塗るものよりも、何十倍もの効果が期待できます。

ダーマペンの施術について

「ダーマペン」では、ごく小さいとはいえ、針を使った施術になりますので、診察させていただき、肌の状態を確認してから施術させていただきます。
表面に麻酔クリームを使用し、痛みがほとんどない状態で施術を受けることができます。針を使用しているため、出血をともなうことがありますが、施術後にクーリングを行った時点で収まっています。
施術時間としては、部位や広さによって異なりますので、スタッフに事前に相談してください。
施術後、クーリングさせていただきます。ダーマペンの性質上、追加で肌の再生を促すパックをさせていただいた方が、効果が倍増しますので、おすすめです。
痛みは、針の深さによってことなり、「ダーマペン」では腫れの状態を針の深さを調節することで調節することができます。お肌の状態をスタッフも確認させていただき、スケジュールや針の調整をさせていただきます。

ダーマペンの効果がでるまでの期間について

「ダーマペン」を使用すると、数日から1週間程度、赤みがでる場合がありますが、自然と改善していきます。これは、「自然治癒力」が起こっている証拠になりますので、ご安心ください。
「ダーマペン」の効果は、1回でも実感できますが、完治するまで至らないことが多いですが、回数をかさねるごとに効果を実感していくことが多いです。
比較的個人差がありますが、一般的に5、6回行うことが多く、おすすめしております。
頻度としては、月1回くらいのメンテナンスをおすすめしておりますので、効果が出るまでの期間としては、3か月から半年くらいが目安になります。患者さんの肌の状態やもともとの治療目的にもよりますので、スタッフにもご相談してみてください。

【まとめ】ダーマペンの効果と効果が出るまでの期間と回数の目安

ダーマペンの効果と、効果が出るまでの期間と回数の目安について解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • ダーマペンは皮膚に微小な穴を空けて肌の自然治癒力を促す治療
  • 自然治癒力で肌の基盤となる成分が産生され美肌効果が期待できる
  • 微小にあけた穴に美容成分を注入することで、美肌成分を肌の奥まで浸透させる
  • ダーマペンは針を使う施術なので診察時に肌の状態を確認してから施術を行う
  • 表面に麻酔クリームを使用し、痛みがほとんどない状態で施術
  • 施術時間としては、部位や広さによって異なる
  • 痛みや腫れは針の深さで変わるのでスタッフに要相談
  • 1回でも効果を実感できるが、回数をかさねるごとに効果を感じる
  • 個人差があるが、一般的に月に1回のペースで5、6回行うことが多い
  • 効果が出るまでの期間は、3ヶ月から半年くらいが目安

ダーマペンは、肌質を変えたい方、肌のたるみや小じわが気になる方、ニキビで硬くなってしまっている肌を改善したい方などにおすすめの施術です。回数を重ねるごとに効果を実感しやすいので、3ヶ月から半年を目安に治療をご検討いただくのがおすすめです。

トイトイトイクリニックでは、肌状態の診断、ご希望などをお伺いして、患者様お一人おひとりに合った施術プランをご提案させていただきます。
ダーマペンについてご不明な点がありましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛、アートメイク、糸リフトをメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷・池袋・新宿)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

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