化粧水が肌にしみる…。肌がピリピリする原因と対処法

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

化粧水が肌にしみる…。肌がピリピリする原因と対処法

「新しく使い始めた化粧水が、肌にピリピリしみる」という経験をしたことはありませんか。なかには、「今まで使っていた化粧水が、急に肌にしみるようになった」という方もいらっしゃるでしょう。
化粧水で肌がピリピリする原因はいくつかありますが、原因を取り除いて適切なスキンケアを行わなければ、症状が悪化する可能性もあります。
そこで今回は、化粧水で肌がピリピリする代表的な原因と、ピリピリ感が生じたときの適切な対処法について解説します。

化粧水で肌がピリピリする原因

化粧水で肌にピリピリとした刺激を感じる場合、肌だけではなく、使用している化粧水やケア方法の誤りなどに原因があるケースも少なくありません。ここでは、それぞれの原因について詳しく解説します。

肌のバリア機能の低下

化粧水がしみる場合、肌のバリア機能が低下している可能性があります。
肌のバリア機能とは、異物の侵入や攻撃から体を守り、体内から水分が逃げるのを防ぐ肌本来の機能です。バリア機能が低下すると外からの刺激に敏感になり、ちょっとしたことで炎症を起こしやすくなります。
バリア機能が低下する要因としては、
・アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患
・マスクによる擦れなど物理的な刺激
・スキンケア時の刺激
・生活習慣の乱れ
・ホルモンバランスの影響
・温度や湿度の急激な変化
・日焼け
・加齢
などがあります。ただし、どれか一つが原因というケースは少なく、いくつかの要因が互いに影響しあって、バリア機能の低下を引き起こしている場合が多いです。

化粧水が肌に合っていない

化粧水の成分が原因で、肌にピリピリ感を覚えることもあります。
肌に刺激を与えやすい成分としては、アルコールや界面活性剤、香料、防腐剤などがあります。化粧水を変えたタイミングでピリピリ感があらわれた場合は、念のため成分をチェックしましょう。
ただし、商品に表示されている成分名では判断できない場合もあります。見慣れない成分が配合されている場合は、腕の内側などに1日2回、スキンケアと同じタイミングで少量の化粧水を塗布し、肌トラブルが生じないのを確認してから使うようにしましょう。
なお、今まで使っていた化粧水が急に合わなくなった場合は、肌のバリア機能が低下している可能性があります。肌の状態は日々変化するため、異常を感じたら無理に使い続けないようにしてください。

ケア方法が間違っている

スキンケアの方法が間違っていると、肌のバリア機能が害されることがあります。
力を入れてゴシゴシ洗顔したり、洗浄力が強すぎるクレンジングを使ったりすると、肌のバリア機能が低下しやすくなります。
ピーリングを頻繁に行うのもNGです。また、化粧水をつけるときのコットンが刺激となり、ピリピリ感を助長する場合もあります。

化粧水で肌がピリピリする場合の対処法

化粧水で肌がピリピリする場合は、肌を刺激する原因をできるだけ取り除き、刺激の少ないコスメでていねいにケアしましょう。肌のバリア機能を向上させる保湿ケアも有効です。

炎症がひどい場合は冷やす

化粧水の刺激が強く、赤みやかゆみがある場合はまず冷やしてください。温度が低すぎるとかえって刺激になるため、保冷剤を使う場合はタオルやハンカチなどでくるむようにしましょう。
十分に冷やしても炎症が続く場合は、皮膚科を受診して医師の診察を受けるようにしましょう。

洗顔方法を見直す

毎日の洗顔方法を根本から見直すことも大切です。
オイルタイプのクレンジングは、メイク汚れだけではなく、肌に必要な皮脂まで奪い取ってしまうため、バリア機能が低下しやすくなります。
クレンジングは、肌なじみが良く刺激の少ない乳液タイプを使うようにしましょう。特に、こすらずにメイクが落とせるタイプがおすすめです。
洗顔は、力を入れて強くこすらないようにしましょう。洗顔フォームをよく泡立てて、指先ではなく泡で洗うことをイメージすると、やさしく洗顔できます。

低刺激のコスメで保湿ケアをする

洗顔後は、肌に湿り気が残っているうちに保湿ケアをしましょう。
ピリピリ感がひどい場合は、市販のワセリンでケアします。ワセリンのべたつきが気になる場合は、少量を手に取り、軽く体温で温めてから使ってください。伸びが良くなり、べたつきを感じにくくなります。
症状が落ち着いてきたら、低刺激の敏感肌用コスメでしっかり保湿ケアをしましょう。おすすめの保湿成分は、セラミド・レシチン・プロテオグリカン・ヒアルロン酸・コラーゲン・アミノ酸・グリセリンなどです。化粧水だけではなく、乳液やクリームを使って水分と油分をバランスよく補うのがポイントです。
なお、コットンは繊維が肌を刺激するおそれがあるため、使用を避けてください。清潔な手のひらで、コスメを軽く温めながら肌全体に浸透させましょう。

肌のバリア機能を低下させる原因を取り除く

肌のバリア機能を低下させる原因のうち、体質や年齢、ホルモンバランスの影響などは簡単に取り除けるものではありません。しかし、避けられる原因をできるだけ取り除き、肌の状態をより良い状態にすることは可能です。
まず、肌に対する物理的な刺激を避けるようにしましょう。髪の毛などが刺激になる場合もあるので、顔に髪の毛がかからない髪型にするのもおすすめです。
日常的にマスクを使用する場合は、さまざまな形状(平面・立体・プリーツなど)のものを用意して、毎日違うタイプを使うようにしましょう。毎日同じタイプを使うと、特定の部分が擦れるなどして肌荒れが生じやすくなりますが、毎回違うタイプであれば肌への刺激が和らぎます。
そして、肌の再生を助けるために規則正しい生活や健康的な食生活を心がけましょう。食事では、肌の材料となるタンパク質やビタミンをバランスよく摂取するようにしてください。
温度や湿度の急激な変化も、肌の大敵です。エアコンの影響で空気が乾燥している場合は、加湿器などを利用して湿度を保つようにしましょう。
また、紫外線を避けることも大切です。紫外線は、肌の表面を傷つけてピリピリ感や乾燥を悪化させるだけではなく、肌内部の弾力成分などにもダメージを与えます。日傘や帽子、日焼け止めなどで紫外線ケアをしましょう。
なお、日焼け止めは低刺激で保湿力の高いものを使ってください。また、伸びが良く、簡単に落とせるものを選ぶと、肌への刺激をおさえられます。

まとめ

化粧水で肌がピリピリする場合は、肌のバリア機能が低下している可能性があります。
化粧水の成分が合わない場合や、スキンケアの方法が間違っていることもあるため、何が原因かを探り、適切なケアを心がけましょう。
スキンケア方法を見直し、バリア機能を低下させる原因を取り除いても肌の状態が回復しない場合は、医師の診察を受けましょう。スキンケアを得意とする美容皮膚科などであれば、治療を受けながら肌質改善を目指すことも可能です。自己流のケアに限界を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。