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ノンコメドジェニックのテスト方法と製品の見分け方

コスメティック

ニキビ肌のスキンケア製品を探すと、「ノンコメドジェニックテスト済み製品」と書いた製品があることに気づいた方がおられるのではないでしょうか?
このノンコメドジェニック製品とは、具体的にどのような製品であるか、しっかりと理解したいと思っておられる方もおられるかもしれません。
今回は、ノンコメドジェニック製品とはどのような製品なのか、詳細をご紹介したいと思います。

ノンコメドジェニック製品とは

まず、ノンコメドジェニック製品についてご説明します。

ノンコメドジェニックとは何を意味するか?

ノンは「non」ですので、否定する意味があります。コメドは「comedo」でニキビの初期段階の状態を意味します。そしてジェニック「geneic」は「〜に適した」という意味を持っています。
これらを合わせて、ニキビのない、ニキビを作らないことに適した、という意味につながります。
ノンコメドジェニック製品とあれば、ニキビの発生につながる成分を含まない製品であると言えます。

ノンコメドジェニックテスト済みとは

製品によっては、「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されたものもあります。
これは特定のテストを行い、ニキビが発生しにくいことを確認した製品であることを意味しています。
ただし、どれだけ厳密にテストをしたとしても例外は存在しており、「ニキビが絶対にできない」というわけではありません。

ノンコメドジェニックテストの実際

実際に、どのようにノンコメドジェニックテストは行われているのでしょうか?
具体的な方法は、いくつかパターンがあります。
例えば、化粧品メーカーで知られる資生堂では、以下のように記されています。
「原料や製品を背部に4週間で計12回連続閉塞貼布した後、5週間目に剥離剤を塗ったスライドグラスで角層を剥離後、角層の状態を顕微鏡で観察し、ニキビの元であるコメドができているかを確認します。」

また食品や医薬品の安全性検査を専門に行うSOUKENによると、健康な男性10名の背中に試験サンプルを複数回繰り返し塗布し、15日後に皮膚の組織を採取して顕微鏡で観察しています。

このようにパターンは異なりますが、テストしたい製品を実際の人間に一定期間使用し、使用後の肌の状態を確認するというプロセスには変わりありません。

ノンコメドジェニック製品の実際

では、次にノンコメドジェニック製品をいくつかご紹介します。

ノンコメドジェニック製品の見分け方

ノンコメドジェニックテストに合格した製品には、「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されています。
また実際にテストはしていなくても、ニキビになりにくい成分が配合されている場合は、「ニキビのもとになりにくい処方」と記載されているものもあります。
なお、ノンコメドジェニック製品は通常医薬部外品でもあります。医薬部外品は、人間の体に直接使用する薬用化粧品や制汗剤が該当し、その製造販売には一定基準をクリアして承認を得る必要があります。
したがって、ある程度の安全性は確認されていることになります。

ノンコメドジェニック製品|洗顔料

ノンコメドジェニックと表記された洗顔料は、多くはありませんがいくつかあります。
薬用洗顔料・医薬部外品の表示があると、ニキビの原因となるアクネ菌に対する殺菌作用を持つ製品である可能性が高くなります。
配合されている成分として、サリチル酸、グリコール酸などの記載があるものを選ぶとよいでしょう。
また洗顔力の強さだけに注目するのではなく、保湿力を大切にすることも重要です。

ノンコメドジェニック製品|クレンジング

ノンコメドジェニックテスト済みのクレンジング剤は多くあります。
毛穴をつめる要因ともなる化粧を落とすためにも、クレンジングはしっかりと行うべきです。
ただし、肌に刺激を与えすぎるものは避けるべきですし、使用したクレンジング剤そのものが肌に残らないよう、しっかりと洗い流すことも必要です。ちなみに過去の研究では、オイルクレンジングを使用したことでニキビが改善したとも報告されていますので、オイル成分が含まれていることを気にしすぎることはないでしょう。

ノンコメドジェニック製品|乳液

ニキビができているときに、乳液を使うべきか悩む方がおられるかもしれません。しかし、皮膚の乾燥は皮脂分泌を促進させる原因ともなり、ニキビの悪化につながります。したがって、適度に乳液を使用して保湿に努めることは大切です。
乳液を選ぶ際には、やはりノンコメドジェニックテスト済みの製品が安心できます。
またサリチル酸やグリチルリチン酸ジカリウムなど、殺菌作用や抗炎症作用を配合する薬用乳液を選ぶようにするとよいでしょう。

ノンコメドジェニック製品|ファンデーション

ファンデーションは、毛穴をつまらせてしまう可能性があることから、ニキビ肌には好ましくないと一般的に考えられています。
しかし、肌への負担が少なくなるように配慮されたノンコメドジェニックテスト済みの製品があります。
できる限りニキビ肌を悪化させないためには、このような製品を選ぶことと同時に、帰宅後はしっかりとクレンジングでメイクを落とすことも重要です。

ノンコメドジェニック製品|日焼け止め

紫外線はニキビ跡を残しやすくする、ニキビの大敵です。
でも日焼け止めクリームには油成分や紫外線吸収剤が含まれており、ニキビ肌には好ましくないものもあります。
したがって、尚更ノンコメドジェニックテスト済みの製品を意識して選ぶようにしましょう。
またSPF50以上の製品であれば、紫外線予防効果がより長く持続することが期待できます。

【まとめ】ノンコメドジェニックのテスト方法と製品の見分け方

ノンコメドジェニック製品について、概要から個別のスキンケア製品までご説明いたしました。
ノンコメドジェニック製品は、ニキビができにくくなることがある程度証明されているものですが、ニキビを改善させることが証明されたものではありません。その違いを理解し、適切に使用することを心がけてください。

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