毎日、欠かせないスキンケア。化粧水、乳液、美容液を使ってお顔のお手入れをする方も多いなか、実際にアイテムそれぞれの役割を知っている方は少ないもしれません。
それぞれのアイテムには異なる役割があり、効果的に使うことで相乗作用をもたらしてくれます。アイテムの効果を最大限に活かすためには、正しい順番でスキンケアする必要があります。忙しいからといってスキンケアの順番もバラバラにサッと終わらせてしまってはもったいない!
化粧水、乳液、美容液の役割と正しいスキンケアの順番を知って、お肌をより美しく保てるようにしましょう。
目次
化粧水・乳液・美容液の役割とは?
化粧水、乳液、美容液は、役割がそれぞれ異なります。役割を知ることでアイテムごとの特質を活かした使い方ができるようになります。お肌の働きに合わせて化粧品は作られているので、しっかりその役割を理解しましょう。
化粧水の役割
化粧水の約80%は精製水でできており、それ以外は水に溶けやすい水溶性の有効成分でできています。
ほとんどが水分である化粧水は、乾燥したお肌にうるおいを与え、キメなどの状態を整える役割があります。また、乾燥によって硬くなった角質層に水分を与えることで柔らかくし、美容液や乳液の美容成分を行き渡らせやすくしてくれます。
化粧水でお肌を整えてあげることが、乳液や美容液の効果を高めることにつながるのです。
化粧水には、洗顔で失われたお肌のうるおいも補う役割もあります。
洗顔によってお肌のうるおいが流れ出てしまうだけでなく、洗顔後のお肌は乾燥しやすい状態になります。そのため、洗顔後はすぐに化粧水をつけてお肌のうるおいを補ってあげましょう。
乳液の役割
乳液は、化粧水で補った水分とお肌本来のうるおいの蒸発を防ぎ、お肌内部に水分を閉じ込める大切な役割があります。乳液は水分と油分がバランスよく配合されているアイテムです。この油分がお肌の表面に薄い膜を作り、水分の蒸発を防いでくれるのです。
皮膚は皮脂膜とよばれる薄いバリアで覆われています。これは、皮脂と汗が適度に混ざりあったもので、お肌のうるおいを守るだけでなく外的刺激からお肌を守る働きがありますが、洗顔によってこの皮脂膜はほとんど流れてしまいます。化粧水でうるおいを補ったとしても、皮脂膜がなければ水分は蒸発してしまい、水分を保つことができません。
そこで乳液が、皮脂膜が再度形成されるまでの間、お肌のうるおいを保ち外的刺激から守るバリアの役割を果たします。化粧水をつけただけでは水分がどんどん蒸発してしまうので、乳液とセットでケアするようにしましょう。
美容液の役割
美容液はお肌の悩みやトラブル、理想など個人の希望に沿った効果を発揮してくれるアイテムです。シミやしわ、にきびなどの改善や予防、美白効果などその目的は多岐にわたります。
美容液は目的に特化していて効果が高いのですが、美容液だけでお肌のケアができるわけではありません。まずは、化粧水と乳液でお肌を健やかな状態にしたうえで、お肌を理想の状態にしてくれる特別なケアとして使うようにしましょう。
間違ってない?正しいスキンケアの順番とは
スキンケアは正しい順番で行う必要があります。順番を間違ってしまうと、そのアイテムが持つ本来の効果を得られないばかりか、他のアイテムの効果を妨げてしまいます。スキンケアの正しい順番を知って、化粧品の持つ美容効果を最大限に享受しましょう。
正しいスキンケアの順番
正しいスキンケアは化粧水、美容液、乳液の順番でお手入れをします。
まず化粧水をつけることで、乾燥してごわついているお肌に水分を与え柔らかく整えます。化粧水のあと、悩みや目的に合わせてチョイスした美容液をぬります。化粧水ですでに角質層まで柔らかく整い栄養分が浸透しやすい状態になっているので、美容液がスムーズに行き渡ります。美容液の効果を最大限に引き出すには、化粧水でお肌のベースを整えておくことが大切です。
その後、乳液でお肌の表面に薄いバリアを張ることでうるおいや美容成分の蒸発を防ぎ、外部刺激からお肌を保護してあげましょう。これが、化粧水、美容液、乳液のそれぞれの効果を存分に発揮できるスキンケアの正しい順番です。
スキンケアの方法
では、具体的にどのようにスキンケアをすれば効果的なのでしょうか。化粧水は、洗顔で清潔にしたらすぐにつけるようにしましょう。
清潔な手に、500円玉より大きいくらいの化粧水を取り、手のひらで軽く温めます。その後すばやく手のひらをお顔にのせたら、ゆっくり密着させて染み込ませていきます。手は顔の皮膚よりも分厚いため、化粧水は手に染み込みやすい傾向があるので注意しましょう。
また、急いでパシャパシャつけるのではなく、手のひらでお顔を温めつつみ込むようにゆっくり行います。こうすることで化粧水が温められ、皮膚にも浸透しやすくなります。
顔の中央部から外側に向かって押し当てるよう、まんべんなくつけていきます。その後、美容液を気になる部分を中心に用途に応じて優しく塗布します。化粧水と美容液がしっかり浸透した後に、乳液をつけます。
乳液を10円玉くらいの量を手に取り両手で広げたら、乾燥しやすい頬からつけていきます。内側から外側に向かってゆっくり手を滑らせながら乳液をのばします。そのあと、おでこ、あごと広げていきます。目元や口元も乾燥しやすくデリケートな部分なので、乳液を追加するなどして念入りに優しく塗るようにしましょう。
皮脂が多くなりがちな鼻に塗る乳液は、比較的少量に留めることでテカリを抑えることができます。乳液はお顔の場所によって使う量を調節すると、べたつかず仕上がりもよくなるでしょう。
スキンケアの際は、お肌をこすったり叩いたりせず優しく丁寧にケアしましょう。お肌に刺激を加えることで角質層にまでダメージを与えてしまい、炎症などトラブルを引き起こす恐れがあります。どのアイテムであっても、優しく丁寧にケアすることが基本です。
スキンケアのタイミング
洗顔した後、入浴の後にスキンケアする方がほとんどではないでしょうか。なかでも、入浴後の夜のスキンケアは念入りに行いましょう。寝る前のスキンケアを丁寧に重点的にすることで、睡眠による美肌作用を高めることができるのです。
睡眠中は、細胞の成長や代謝を助け、免疫を高めてくれる成長ホルモンが分泌されます。寝る前のスキンケアでお肌に充分な栄養を与えてあげると、肌が美しく生まれ変わるための再生能力をサポートできるのです。夜のスキンケアをしっかり行うことで、お肌のゴールデンタイムである睡眠をうまく活用しましょう。
また、洗顔や入浴で顔を洗った後も、すぐにスキンケアを行うことが大切です。お顔のうるおいは水や洗顔料と一緒にほとんど流されてしまうからです。健康なお肌は弱酸性だといわれています。弱酸性であれば、にきびなどのトラブルを引き起こすアクネ菌や黄色ブドウ菌などの細菌が増殖しずらい、外的刺激に強い状態だといえます。
しかし、洗顔することでお肌は一時的にアルカリ性に傾きます。お肌がアルカリ性に傾いたままだと乾燥がすすみ、雑菌が侵入し繁殖しやすい状態になります。そのため、いち早くお肌を弱酸性、つまりバランスのよい状態に戻すために、うるおいを補ってあげることが大切なのです。弱酸性に作られていることの多い化粧水。洗顔の後は、まず化粧水をつけて正しい順番でスキンケアをしましょう。
正しいスキンケアでお肌をさらに美しく!
化粧水、乳液、美容液はそれぞれ異なる役割があり、お肌をみずみずしく保つために欠かせないアイテムです。
スキンケアを正しい順序で行うことで、それぞれのアイテムがお肌の性質に合わせて効果的に働きかけることができます。毎日2回のスキンケアを正しく効果的に行えばお肌は本来の美しさを取り戻し、見違えるように生まれ変わります。
高価なアイテムに頼るだけではなく、化粧品の持つ力を引き出せるよう正しいスキンケアを続けていきましょう。
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