化粧水の効果的な使い方とNGな使い方

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

化粧水の効果的な使い方とNGな使い方

毎日欠かさずお手入れするのが顔。朝晩、化粧水や乳液を使ってスキンケアをするからこそ、その使い方がお肌にとって効果的なものであれば、にきびやしみ、そばかすなどお肌のトラブルは起きにくくなります。
今回は、毎日使う化粧水の効果的な使い方とNGな使い方をご紹介します。化粧水の効果を最大限に引き出してくれる使い方を知って、トラブル知らずのみずみずしいお肌を手に入れましょう。

化粧水の働きとは?化粧水の役割

化粧品の効果的な使い方を知る前に、まずは化粧水の役割を理解しておきましょう。
化粧水はどのような働きがあり何のために使うのかを知ることで、より効果的なスキンケアをすることができます。

肌のベースを整える

化粧水はお肌のベースを整えてくれます。化粧水は乾燥などでガチガチに硬くなったお肌に水分を与えることで皮膚を柔らかくします。皮膚の奥の角質層まで水分を行き渡らせることで、お肌のキメが整っていきます。

肌にうるおいを与える

健康な肌の水分量は20~30%といわれています。これは、皮膚の表面にある角質層とよばれる薄い層に含まれる水分量のことです。しかし、お肌が乾燥し水分量が減ってくるとごわついてくすんでいきます。そこでお肌にうるおいを与えるのが化粧水なのです。
化粧水は一般的に8割以上の精製水と有効成分でできています。化粧水が角質層に染み込むことで水分を補ってくれるのです。洗顔によって汚れや皮脂とともに流れ出てしまったうるおいも、化粧水は補給してくれます。

美容液や乳液の浸透を促す

化粧水は、乾燥してごわついているお肌の状態を整え、美容液や乳液の浸透を良くする役割があります。化粧水がお肌の角質層まで柔らかく整えてくれるので、乳液やクリームなどの美容成分、油分が浸透しやすくなるのです。

化粧水はお肌にうるおいを与えることはできますが、乳液やオイルなどの油分でお肌にフタをしないかぎり、水分はどんどん蒸発してしまいます。化粧水だけでは皮膚内部で水分を留めておくことができないのです。また、どんなに高価な乳液やクリームを使っていても、お肌の状態が整っていなければ肌内部まで栄養が浸透せず、効果を発揮することができません。
化粧水はその後のスキンケアの効果を発揮するためのステップとして、重要な役割を果たしているのです。

化粧水の効果的な使い方

化粧水の働きを最大限に引き出すためにも、効果的な使い方をマスターしましょう。
化粧水は、手でつける場合、コットンを使う場合でもその使い方は異なります。また、スプレータイプの化粧水の使い方、ローションパックをする際にも心掛けたいポイントがあります。使い方別に詳しくみていきましょう。

手でつける場合

まずは清潔にするため、手を洗います。それから化粧水を手にとり、手のひらを合わせて化粧水を体温で温めます。温めることで、化粧水の肌への浸透率が上がります。
鼻や頬、目、おでこ、フェイスラインと、顔の内側から外側に向かってゆっくり適度にお肌を押さえながらつけていきましょう。化粧水を足しながら時間をかけて丁寧につけていきます。
一通り、お顔全体に化粧水をつけたら、最後にお顔を優しくつつみ込むように10秒以上手を当てて化粧水を押し込みます。このようにハンドプレスをすることで顔全体を温め、化粧水をお肌に密着させながら浸透を促すことができるのです。手に残っている化粧水は首やデコルテにもつけてたるみを防止しましょう。
手で化粧水をつける場合は、体温を利用しながら鼻筋や目のきわなど、つけづらいところにも丁寧にケアすることができます。また、お肌の吹き出物やごわつき、たるみなどお肌の状態や変化を確認できるでしょう。小さな変化に気づいてあげることで、早めのケアが可能になります。

コットンでつける場合

まず、手を洗い清潔な状態にします。コットンを手のひらにのせ、500円玉より少し大きめくらいの量の化粧水を含ませます。このとき、コットンが裏まで湿るくらいにしましょう。化粧水の量が少ないとコットンの繊維がお肌と摩擦しやすくなり、刺激を与えてしまいます。コットンを中指と薬指の腹の上にのせ、人差し指と小指で両端を挟むように持ちます。
お顔の内側から外側に向かってコットンを優しくスライドさせていきます。口元や目元は他の部位より皮膚が薄いので優しくつけていきましょう。小鼻など凹凸のある部分は、コットンを折り曲げてなぞるようにつけていきます。コットンが乾く前に化粧水を追加するのを忘れずに。
まんべんなく顔全体に化粧水を行き渡らせたら、優しくパッティングします。残った化粧水で首やデコルテにもコットンを優しくスライドさせます。その後、手のひらで顔をつつみ込むようにハンドプレスし、化粧水をお肌に染み込ませます。
以上がコットンによる化粧水のつけ方です。コットンを使うと、お肌にムラなく均等に化粧水を行き渡らせることができます。

スプレータイプの化粧水の場合

スプレータイプの化粧水でお顔をケアするときは、顔の外側から内側にむかって円を描くようにスプレーしていきます。その後、手でしっかりと顔全体をハンドプレスしましょう。
スプレータイプの化粧水はシーンによって様々な使い方ができるので便利です。例えば、メイクの仕上げとして、スプレー口を上に向けて噴射し、化粧水のミストを上から浴びるとメイクの定着がよくなります。
また、汗などでメイクが崩れた場合、エアコンや紫外線で乾燥がひどいときには、ティッシュの両面にスプレーしたものを顔にのせてお肌に水分を与えましょう。落ち着いたらお肌に当てていた面とは反対の面で皮脂や汚れを拭き取ってメイクを整えます。

ローションパックの場合

コットンに化粧水をひたひたに染み込ませます。その後コットンを半分に裂いて、それをさらに裂くことで1枚のコットンから4枚のコットンを作ります。
コットンを破れないように伸ばしたら、乾燥しやすい両頬、目元、口元などに貼って、3〜5分ほどおきます。こめかみや鼻の周りなど細かい場所にしっかりフィットさせたい場合は、コットンを小さく裂いて貼りやすいようにします。
ローションパックは週に1回程度行いましょう。また、紫外線を浴びて赤みやほてり、乾燥がひどい場合は、積極的にローションパックをすることでお肌の水分を補いましょう。
紫外線を浴びると皮膚の水分が失われます。反対にお肌が乾いていると、紫外線のダメージをより受けてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。紫外線の強い時期や、乾燥しやすい季節は、ローションパックをすることで不足しがちなお肌の水分を補給しましょう。

化粧水のNGな使い方

化粧水はお肌の水分を補ってくれますが、使い方を間違うと化粧水の効果を得られないだけでなく、お肌にとって逆効果になってしまうことがあります。化粧水の間違った使い方を知って、お肌に負担を与えないように気をつけましょう。

急いでつけない

お肌の表面にさっと化粧水をつけただけでは、お肌に染み込みません。たとえ大量の化粧水をつけたとしても、丁寧にゆっくり入れ込まなければお肌に浸透していかないので、無駄に化粧水を消費してしまいます。
化粧水はじっくり丁寧にお肌に入れ込むようにつけていきましょう。

摩擦や刺激を与えない

手でパンパンとお肌を叩きながら、もしくはコットンで強くパッティングをしながら化粧水をつけないことも大切です。
こすったり叩いたりしてお肌に刺激を与えると、お肌内部の角質層にまでダメージを与えてしまい、シミや赤み、シワの原因になります。皮膚を傷つけないよう、優しく丁寧にケアするよう心掛けましょう。

長時間放置しない

ローションパックをした場合、長くパックしたほうがより効果が得られる気がしますね。しかし、これはお肌にとって逆効果。コットンに染み込ませた化粧水が蒸発するとともに、お肌の水分も一緒に蒸発して失われてしまう恐れがあります。ローションパックの際は放置せず時間を守って行いましょう。

化粧水後のケアはすぐに

化粧水をつけた後は、みずみずしくうるおった気分になりますね。しかし、乳液やクリームなどでお肌にフタをしてあげなければ、肌表面の化粧水はどんどん蒸発していきます。それと同時にお肌の水分まで蒸発してしまい、逆にお肌が乾燥してしまうのです。お肌が乾燥することで、シワや肌荒れを引き起こすことにもつながるので、化粧水をつけたらすぐに乳液やクリームなどで保湿してあげましょう。

【まとめ】毎日の心がけでお肌がぐんぐんよみがえる!

化粧水はただつけるだけではその効果を発揮できません。せっかく高級な化粧水を用意しても、その使い方が間違っていればその化粧水が持つ効果を得ることはできません。
化粧水は欠かせないスキンケアのひとつです。毎日のちょっとした心がけでお肌はどんどんよみがえります。化粧水の効果的な使い方をマスターして、お肌をキレイに保ちましょう。