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化粧水と導入液の違い

化粧水と導入液の違い

化粧水と導入液の違いを知っていますか?
導入液は化粧水と似ているように感じますが、その効果や種類、使い方には違いがあります。化粧水と導入液、それぞれの特徴を知ればその違いがはっきりわかるでしょう。とくに、お肌の調子が悪い、ごわつきが気になる、化粧のりが良くないなどのちょっとした変化が気になるときに、導入液はうれしい効果を発揮してくれます。
化粧水と導入液をしっかり使い分けてスキンケアに役立ててみましょう。それでは化粧水と導入液の効果や種類、使い方をくわしくご紹介します。

化粧水とは

毎日のスキンケアで欠かせないのが化粧水ですね。化粧水は使用感がさっぱりしているので、これだけは欠かさず使ってケアしている方も多いはず。
では、実際に化粧水は私たちの肌にどのように作用しているのでしょうか。その効果や種類、使い方をご紹介します。

化粧水の効果

化粧水の80%以上は水分でできており、角質層とよばれるお肌の表皮にうるおいを与え状態を整える効果があります。
理想的なお肌は、20~30%ほどの水分量を保っています。しかし、乾燥によってお肌の水分が失われると硬くなりごわついていきます。これはお肌の水分量が減ってしまうことで本来の機能であるバリア機能と保湿機能が働くなってしまった状態でもあります。
洗顔後のお肌も汚れや皮脂とともに、お肌のうるおいも流れ出てしまっています。洗顔などでうるおいを失ったお肌に水分を届け、お肌の表面の角層まで柔らかく整えてくれるのが化粧水です。化粧水がお肌を整えることで、その後に使う美容液や乳液の美容成分がお肌に浸透しやすくなるのです。

化粧水の種類

化粧水には柔軟化粧水、保湿化粧水とよばれる一般的な化粧水のほかに、収れん化粧水、ふき取り化粧水、美白化粧水、ニキビ用化粧水など用途に合わせて様々な種類があります。それぞれの化粧水にはどのような特徴があるのかご紹介します。

一般的な化粧水

お肌の本来の機能が働くようお肌にうるおいを与えます。また、その後のスキンケアによる美容成分が浸透しやすいように、水分によってお肌を整えてくれます。

収れん化粧水

お肌の表面を引き締める効果が高く、過剰な皮脂や汗の分泌を抑えてくれる働きがあります。そのため、皮脂の過剰分泌によって引き起こされるテカリや毛穴の黒ずみ、ニキビを予防する効果が期待できます。

ふき取り化粧水

ふき取り化粧水には、メイクを落としたりクレンジングや洗顔で落としきれない汚れを取り除いたりする効果があります。コットンとともに使用することで、汚れだけでなく古い角質やごわつき、ざらつきをふき取ってくれるのです。
お肌の新陳代謝が高まりお肌の再生能力を高めてくれるでしょう。

美白化粧水

お肌の角層に美白成分を浸透させることができる化粧水が美白化粧水です。そのため、シミやそばかす、くすみ、日焼けなどが気になるときに使用するとよいでしょう。
お肌の色素によって引き起こされるこれらのトラブルは、紫外線によるダメージが原因です。美白化粧水は紫外線による色素沈着を抑え、ダメージからお肌を守ってくれます。
美白化粧水を選ぶ際は、一定の効果や効能があると厚生労働省によって認証された「薬用」または「医薬部外品」と表記されたものを選びましょう。

ニキビ用化粧水

ニキビ用化粧水は、ニキビの生成を抑え予防する化粧水です。ニキビの原因であるアクネ菌の増殖や皮脂の過剰分泌を抑える殺菌作用や抗炎症作用に優れた成分が配合されています。
他の化粧水よりも比較的刺激が強いため、使用方法を確認したうえで使うようにしましょう。ニキビ用化粧水を選ぶ際も「薬用」または「医薬部外品」の表記があると安心です。

化粧水の使い方

化粧水は手、またはコットンでつけていきます。
手でつける場合は、手のひらに化粧水をとり少し温めてからお顔全体にのばします。まず乾燥しやすく面積の広い両頬、おでこにのばします。その後鼻筋や目の周りなど凹凸のある部分を優しく丁寧につけていきます。手の体温を利用しながらハンドプレスすることで、化粧水の浸透を高めることができます。
コットンでつける場合は、コットンに化粧水を十分含ませてからお顔の内側から外側に向かってコットンをスライドさせます。このとき、強く押すのではなく優しくなぞるようにのばしましょう。
コットンの繊維がお肌に摩擦を与え、刺激とならないように注意します。小鼻や口の周り、目元などは他の部分よりも皮膚が薄いので、優しくつけていきます。コットンが乾いてしまうと摩擦を起こしてしまうので、化粧水を追加しながらつけていきましょう。
最後に優しくパッティングしたら、お顔全体をつつみ込むように両手で覆い、ハンドプレスして化粧水をお肌に浸透させて終了です。

導入液とは

導入液は、化粧水とは役割が異なり化粧水では得られない効果を与えてくれます。日頃からきちんとスキンケアをしていても調子が悪い、お肌が乾燥してごわつくなど、お肌に不調を感じたり変化があるときにぜひ試してみたいのが導入液です。
では、導入液にはどんな効果、種類があり、どのような使い方をするのかご紹介します。

導入液の効果

導入液のいちばんの効果は、普段のスキンケアの効果を高めてくれることにあります。
導入液は、プレ化粧水やブースターともよばれ、洗顔後のスキンケアの前に使用する基礎化粧品です。
導入液は不要となった角質を取り除いたりお肌を柔らかくしたりすることで、角層までうるおいを届きやすくし、お肌の状態を整えます。導入液がお肌に美容成分を届けるのではなく、いつものスキンケアの前に導入液を取り入れることで化粧水や美容液、乳液などの美容成分をしっかりお肌に行き渡るようにサポートしてくれる効果が期待できます。
お肌は食生活や生活習慣、紫外線などからダイレクトに影響を受けるため、お肌の水分量と皮脂量のバランスが乱れがちです。
そのため、いつものスキンケアを丁寧にしていてもお肌のバランスの乱れから角層が固くなってしまい、スキンケアの効果にばらつきがうまれ、お肌に不調が出てしまうことがあるのです。
そんなとき、導入液を使うと固くなった角質を取り除き柔軟なお肌にしてくれるので、スキンケアの効果が得やすくなるのです。

導入液の種類

導入液は余分な角質をふき取るタイプと角質を柔らかくしてその後のスキンケアの成分を浸透しやすくするタイプと2つのタイプに大きく分けられます。
お肌が固くごわついていると感じたときは、角質をふき取る導入液でまずは余分な角質や汚れ、皮脂のつまりなどを取り除き、美容成分が浸透しやすいお肌に整えます。
お肌の乾燥がひどくて美容成分が浸透しづらくなっている場合には、角質にうるおいを行き渡らせお肌の状態を柔らかくする導入液を選ぶと、普段のスキンケアの効果をより実感できるでしょう。
また、導入液には様々なテクスチャーが揃っており、乳液のようなミルクタイプ、オイルタイプ、ジェルタイプ、ふき取りタイプ、化粧水のようなローションタイプがあります。これらはお肌のタイプに合わせて選ぶことができます。お肌のタイプ別にどのような導入液が適しているのか、その特徴をご紹介します。

乾燥肌

乾燥肌の場合は、クリームやオイルなどの油分が配合されているミルクタイプ、またはオイルタイプの導入液を選びましょう。
しっとりとしたテクスチャーで乾燥した肌でもお肌になじみやすく、保湿効果を高めてくれます。よりもちっとした柔らかなお肌にしてくれるでしょう。
親水性の高い天然オイルを配合した導入液であれば、お肌を油分で柔らかくし、水分を浸透しやすくしてくれ、お肌の保湿機能を高めてくれます。

敏感肌

敏感肌の場合は、アルコールや香料、パラベンなどが配合されていない刺激の少ない導入液がおすすめです。
敏感肌は乾燥しやすくもあるので、刺激をできるだけ抑えつつ油分の含まれたミルクタイプ、オイルタイプの導入液を使えば、お肌もしっとりと落ち着いていくでしょう。
オーガニックのオイルであれば天然成分が豊富に含まれているので、油分によってお肌の状態を整えて水分を多く含んだふっくらとしたお肌に整えてくれます。
ふき取りタイプの導入液はコットンによる刺激が強すぎるため、敏感肌の方にはおすすめできません。

脂性肌やニキビ肌

皮脂量の多いこのタイプのお肌には、さらっとしたテクスチャーで軽いつけ心地のローションタイプの導入液、またはふき取りタイプの導入液がおすすめです。
ふき取りタイプの導入液であれば、余分な角質や毛穴のつまり、ざらつきもしっかり取り除いてくれるので、テカリや毛穴の黒ずみをケアすることができます。お肌の表面の余分な角層を取り除き水分が浸透しやすいお肌に整えることで、過剰に分泌している皮脂量を抑えることができ、ニキビなどのトラブルの予防にもつながります。
すでにできてしまったニキビをケアする際には、優しく刺激を与えないように気をつけましょう。

混合肌

混合肌の場合は、水分量と皮脂量のバランスが崩れているため、保湿効果を高めてくれる導入液を選びましょう。
ジェル状の導入液であれば、お肌に留まり保湿成分をお肌の奥まで届けてくれるのでおすすめです。

普通肌

比較的お肌のトラブルが少なくお肌の状態も整っているので、好みに合わせて導入液を選んでも問題ありません。
季節によってお肌のコンディションも変わりやすいため、乾燥の激しい季節には油分の配合されたミルクタイプ、オイルタイプの導入液、汗が出やすい季節にはさらっとしたテクスチャーのふき取りタイプの導入液を使うなど、季節に合わせて使い分けるとよりお肌の状態を整えやすいでしょう。

導入液の使い方

洗顔直後のお肌に導入液をつけていきましょう。
ふき取りタイプの導入液の場合は、コットンに導入液を含ませ、顔の中心から外側に向かって優しくふき取っていきます。
ふき取りタイプ以外の導入液の場合は、手に取った導入液を手のひらで温めてから、ハンドプレスしながら優しくつけていきます。
オイルタイプの導入液は洗顔後の濡れたお顔にオイルを塗っていきます。顔に付着した水分とオイルが混ざり合うことで乳化し、お肌に浸透しやすくなるのです。
導入液をつけたら、化粧水、美容液、乳液またはクリームなどで普段のスキンケアを行いましょう。
導入液はあくまで普段のスキンケアの効果を高めるものです。導入液だけでケアを終わらせるのではなくその後のスキンケアで水分と油分を補ってあげましょう。

化粧水と導入液の違いをしっかり把握して効果的な使い方をしよう

化粧水と導入液は効果も種類も使い方も異なります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分のお肌に合ったものを選び、正しく使うことが大切です。
普段のスキンケアの効果をさらに高めて、トラブル知らずの健康的なお肌を手に入れましょう。

化粧水 導入液
使用のタイミング 洗顔または導入液塗布後 洗顔後
つけ方 手またはコットン 手またはコットン
効果 うるおいを与える スキンケアの浸透を高める
テクスチャー ローション ローション、オイル、ジェル、ミルク

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック
理事長・統括院長

野田 のだ 知路 とものり - Noda Tomonori -

監修医師 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

更新日:
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